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就活時の山一倒産で「生きにくい時代になる」と考えた

南章行・ウェルセルフCEO(その1)

2014年2月5日(水)

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 500円というワンコインで、みんなの「得意」を売り買いするインターネットフリーマーケット「ココナラ」。サイトをのぞいてみると、本当に多種多様な「得意」が売り出されている。

 このココナラを運営する株式会社ウェルセルフを経営しているのが南章行さん。「ハッピーオーラ」がある人、という周囲の評判通り、いかにも楽しい会社を経営していそうな、気さくで明るい雰囲気の男性だ。

 そんな南さんの経歴は実はザ・エリートである。都市銀行から投資ファンド、オックスフォードでMBA、会社に在職しながら二つのNPOを立ち上げている。

 そんな南さんが、なぜ起業という「博打」に打って出たのか。かつてのスーツ姿が想像できないほど、リラックスムードの南さんに、古市さんがじっくり訊ねます。

(中沢明子:ライター/出版ディレクター、本連載取材協力・構成)

南章行(みなみ・あきゆき)
ウェルセルフ代表取締役CEO。1975年生まれ、愛知県出身。慶應義塾大学経済学部卒業後、99年、住友銀行(現三井住友銀行)入社。2004年、プライベートエクイティ投資ファンドのアドバンテッジパートナーズLLP入社。09年、英国オックスフォード大学経営大学院(MBA)修了。帰国後、音楽を使った若者向け社会起業プログラム、NPO法人ブラストビートの日本展開、NPO法人二枚目の名刺の設立などを手がける。11年、退社。12年、ウェルセルフ設立。みんなの「得意(経験・知識・スキル)」をワンコインの500円で売買するインターネットフリーマーケット「ココナラ」を展開している。(写真:鈴木愛子、以下同)

古市:ちょうど連載スタッフとココナラの話をしていた日に、以前、登場していただいたクロスフィールズの小沼さんとの対談があったんです。そうしたら、小沼さんからココナラの話が出て。

:ああ、(小沼)大地くん。同じ町原ビルでコワーキングスタイルのスタートアップ時代を過ごしています。

古市:小沼さんに出会ったのはいつ頃ですか。

:彼がマッキンゼーを辞める直前。2011年3月11日に退社していますから、つまり、震災直前ですね。

 僕はNPO法人「二枚目の名刺」(こちら)の立ち上げメンバーでもあるんです。そのイベントに彼が来てくれて出会いました。

 そういう時期でしたから、お互い、ゼロからのスタートだったんです。

古市:南さんのキャリアは、銀行員からですよね。

:ええ。僕の父はなんというか、「ひとりメーカー」をやっていた、職人肌の人間でした。そんな後ろ姿を見ていて、僕はどちらかというと、そういう物作りの才能を持っている人をサポートする側にまわりたいという発想が生まれました。だから、企業再生のようなビジネスに関わりたいと最初は思っていたんですね。

山一倒産を見て、時代の変化を実感

:それで、僕が就職活動をしていた1997年、98年あたりは金融業界のターニングポイントでした。1997年の11月に山一證券が潰れた。あれは僕にとって、とてもショッキングな出来事でした。

古市:当時、大学3年生ですか。

:そうです。大阪に滞在していた時にテレビでそのニュースを知って。その時のことをよく覚えています。

 「これは大変な時代が来るな」、と思った。リストラされてしまう人が増える時代になる、と。普通の人が普通に頑張ったら普通に生きていける社会のほうがいいのに、なんて学生らしく、ナイーブな感想を持ちました。

 でもそれは、このまま同じ人が同じ会社で同じ働き方をしていたら何も変わらない。だったら「働き方」を変える立場で何か仕事をしてみたい。そうすると、金融かコンサルティングがいいのかな、と思って。企業再生に強い金融に行くか、コンサル会社に行くか。迷いながら就活して、最終的に住友銀行に入りました。

古市:どうして銀行に行かれたんですか。

:結局、お金を持っているほうが、働き方を変える力が強いかな、と思って。そこで、企業再生に定評がありそうな住友銀行に。

古市:入行してどうでしたか。

:「融資先を再生する余裕がないな」と思いました。僕がイメージしていたのは、たとえば苦戦していたアサヒビールを住友銀行が支援して見事復活させる、といったものでしたが、時代がもう違っていたんですね。

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「就活時の山一倒産で「生きにくい時代になる」と考えた」の著者

古市 憲寿

古市 憲寿(ふるいち・のりとし)

慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員

1985年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員(上席)。大学院で若者とコミュニティについての研究の傍らIT戦略立案等に関わる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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