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K-POPはサブカルであるべき

韓国音楽の専門家、古家正亨氏に聞く

2014年2月10日(月)

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オールドハウス社長の古家正亨氏。韓流スターやK-POPアーティストのイベントでMCや通訳を400回以上務め、韓国のエンタメファンであれば一度は顔、名前を見たことがあるだろう(写真:深澤明、以下同)

 一時、あれだけテレビや雑誌などをにぎわせていた「K-POP」という文字をめっきり見なくなってきた。日韓関係に修復の兆しが見えない中、K-POPはこのまま日本においてシュリンクしてしまう一方なのか。韓国の音楽事情に詳しいオールドハウス社長の古家正亨氏に聞いた。

(聞き手は木村 知史)

日韓関係が緊張する中、一般人から見るとK-POPも下火のような感じを受けています。政治情勢は、やはりK-POP人気にも影響を与えているのでしょうか?

古家:まず1つ言えるのは、政治的な問題は、それほど日本のK-POP人気に影響は与えていないということです。

でも明らかにK-POPという文字をテレビの地上波などで見る機会が減ったのと日韓関係が冷え込んだのは同じ時期のように思います。

古家:政治情勢が全く影響を与えていないかと言うと、多少は関係があるかもしれません。でも、K-POPが地上波から消えたのは、単に飽きられたから、という側面は否定できません。数字が取れなくなれば、当然、テレビからも消えますよね。またムーブメントを牽引するような存在が出てくれば、自然と露出も増えてくると思います。

 日本におけるK-POPの人気は、2010年の春にKARAが初めて日本でイベントを開催したのが契機です。そして、その年の夏に少女時代が上陸して一気に爆発しました。翌2011年には、ビジネスのピークを迎えます。ただ、この仕事をしていて、2012年の春にはピークを過ぎたなということを体感的に感じました。

K-POPブームは、わずか2年だったというわけですね。

古家:皆、K-POPブーム、K-POPブームと言うんですけど、私は今でも、K-POP“ブーム”は起こっていないと信じているんです。あくまで“ムーブメント”だと。

 2010年以前から、ドラマのOST(オリジナルサウンドトラック)や、SHINHWA(神話)やSE7EN(セブン)、ピ(RAIN)といった韓国の人気アーティストを通じて、韓国の音楽に関心を持っていた一定数のファンが既に存在していて、立派なサブカルチャー(サブカル)として成立していたんです。実はその構造は今でも全く変わっていません。根強いファンがいて、ライブもあるし、CDデビューも相次いでいますし、大きな音楽ビジネスが成り立っています。ですから、2011年当時が異常というか、単にメディアが作り上げたブームだと私は感じています。ただ、結果的にK-POPファンの裾野は広がりましたけどね。

 韓国には東方神起という、日本でも絶大な人気を誇るアーティストがいます。彼らは韓流ブームと言われた2003年から2004年の直後の2005年に日本デビューを果たし、そしてじわじわと人気を上げ、J-POP界のトップアーティストにまで登り詰めました。ですから、2009年には相当数、東方神起に触れて、そこから、韓国の音楽に興味を持ったファンがいたわけです。

 ただ、東方神起の場合は、純粋なK-POPアーティストとは言えず、どちらかというとJ-POPアーティストといった方が良いかも知れません。

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「K-POPはサブカルであるべき」の著者

木村 知史

木村 知史(きむら・ともふみ)

日経ビジネスDigital編集長

日経メカニカル、日経ものづくり編集などを経て、2014年4月から日経ビジネスDigital編集長。アプリ開発やサイト運営をメインの業務とする一方で、製造業関連や中国関連の記事をサイトに執筆。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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