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アラフィフ「均等法世代」が切ない

~女性総合職一期生を描いた『スコールの夜』で鮮烈デビュー、現役キャリア官僚作家・芦崎笙氏に聞く

  • 森田 聡子

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2014年2月24日(月)

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 1986年に施行された「男女雇用機会均等法」は、97年に全面改正、さらに2007年にも再改正と、改削を繰り返してきた。均等法第一世代の女性は早50歳を超え、昨今は安倍晋三政権の女性積極活用策の追い風を受けて、管理職や役員への登用も目立つ。そんな折も折、メガバンクの女性総合職一期生をモデルにした『スコールの夜』で第5回日経小説大賞を受賞したのが、財務省に勤務する現役キャリア官僚の芦崎笙氏だ。均等法世代は、法の恩恵を享受できたのか。彼女たちは今、幸せに働いているのか。芦崎氏に聞いた。

(聞き手は森田 聡子)

2月19日にデビュー作『スコールの夜』(日本経済新聞出版社)が刊行されました。ご自分が書いた小説が活字になったのをご覧になって、いかがでしたか。

芦崎 笙(あしざき・しょう)氏
1960年生まれ。83年、大蔵省(現財務省)入省。税務署長、大使館、金融庁、内閣官房などの勤務を経て、現在は大臣官房参事官。日経小説大賞では、第2回で「遥かなる王国」が、第3回で「公器の幻影」が最終選考に残っている。(写真:後藤麻由香)

芦崎:身が引き締まるような思いですね。書き始めてからここに来るまで7年かかっていますから、ようやく世の中の人に読んでいただけるようになったという感慨もあります。作品は本当に、我が子のような感じです。

『スコールの夜』は第5回日経小説大賞の受賞作ですが、芦崎さんは第2回と第3回でも、最終選考まで残っていらしたんですね。

芦崎:はい。5回のうち3回に応募して、今回初受賞となりました。

3作目にしてメガバンクの女性総合職一期生をヒロインに持ってきたのには理由があるのでしょうか。

芦崎:本の帯には「メガバンクの女性幹部候補が初めて見た経営の内実。非情な汚れ仕事、派閥抗争、渦巻く嫉妬や偏見……」とあって、働く女性の悩みや苦悩を描いた小説ということになっているんですが、そもそも、『スコールの夜』で書きたかったのは、組織とそこに所属する個人との関係性なんです。

 安定した強固な組織の中でビジネスパーソンは自己実現を図ろうとする、端的に言えば出世を図ろうとするわけですが、そこで初めて、組織が危うく頼りにならないもので、自分を裏切る存在であることにも気付くんです。それはどこの組織でも起こり得ることで、舞台は都銀でなくても良かったし、主人公は女性でなくても良かった。とはいえ、新人作家ですから手垢の付いていないキャラクターがほしいところもあって、目新しい吉沢環のような存在を連れてきた、ということですね。

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