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「インソーシング」に切り替える訳

マネックス証券「この時代にアウトソーシングは無理です」

2014年3月6日(木)

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ピーテル・フランケン マネックス証券常務執行役員(左)と日高信彦 ガートナー ジャパン 代表取締役社長(写真:的野 弘路、以下同)

必要なシステムを自分たちで作る。マネックス証券は2年前から「インソーシング」の方針を打ち出し、10人前後だったIT(情報技術)の要員を3年間で20倍以上に拡大した。なぜインソーシングなのか。IT部門の責任者、ピーテル・フランケン常務執行役員CTO(最高技術責任者)とITリサーチ最大手、ガートナー ジャパンの日高信彦代表取締役社長が語り合った。フランケン氏は「お客様からフィードバックをいただき、すぐシステムに反映するにはインソーシングの体制が不可欠」と語る。

(構成は谷島宣之=日経BPビジョナリー経営研究所研究員、中村建助=ITpro編集長)

日高:ピーテルさんは私が知る限り、日本で最もIT(情報技術)のことを理解している方の一人で、マネックス証券のビジネスでも、SAFECASTというボランティアグループでも、ITを使いこなしています。

 世界中のキーパーソンと知り合いで、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)でつながっている。そういうピーテルさんが世界が今どう変化していると見ているか、そこにITがどう関わっているのか、この辺りを聞かせて下さい。

フランケン:今、世界的に見ると様々なことに関して新しい時代が始まっていると思います。ただ、IT業界に関していえば、それ以前の20年も前からずっと改善が続けられてきています。コンピューターのハードウエアでCPU(中央演算処理装置)が速くなったり、ディスクの容量が大きくなったり。

 コンピューターを動かすソフトウエアを見ると10年ほど前から、オープンソースという動きが始まりました。開発したソフトをあえて公開し、他の技術者が入手し、改善していけるようにすることで、多くの技術者によって改善を可能にし、ソフトの機能強化を図り、品質を高めようとしたのです。

 オープンソースのソフトはほぼ無料で提供されています。無料であることはよかったのですが、それによってビジネスの世界にまで大きな影響を与えたかというと、そうではなかったように思います。

 ITが一段と面白くなってきたのは極最近になってからです。注目すべき点がいくつかあります。一つはクラウドコンピューティング。面倒な準備をしなくても、どこかのセンターに設置してあるサーバー(コンピューター)をすぐに使える。新しいビジネスをスタートするときに、無駄なお金と時間が少なくて済む。クラウドへの大きなシフトが進むと思います。

 例えば、アマゾン・ドット・コムは自社のために作ってきたセンターをクラウドコンピューティングサービスとして貸し出しています。アマゾンのサービスを使うと、ビジネスをスタートさせる初期段階では小さいサーバーを借り、ビジネスが伸びてきたら大きなサーバーに移行するということが簡単に行えます。今まではサーバーの性能が足りなくなると困るので、ビジネスの初期段階であっても、ある程度大きなサーバーを用意する必要がありました。

日高:クラウドの話が出ましたが、クラウドに、モバイル、ソーシャル、ビッグデータを含めたインフォメーションの4つの力が結びついて世の中を変えるトレンドについて、ガートナーでは“Nexus of Forces”と言っています。Nexus(ネクサス)はもともとギリシャ語だそうで、連鎖するとか連結するという意味です。

フランケン:この20年間はパソコンの時代だったといえると思います。今、パソコンの時代がついに終わり、モバイルがプラットフォームになる時代が始まりました。私は、4つの中で、一番大事なトレンドはモバイルではないかと思います。

 いうまでもなく、きっかけはiPhoneとiPadが生まれたことです。iPhoneは5年前、iPadは3年ちょっと前でしょうか。今になってしまうと、もう考えられませんが、5年前にはこういうものが無かった。何をするにしても、パソコンの前に座らないとできなかったわけです。今は場所や時間を選ばずに簡単にいろいろなことができるようになりました。

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「「インソーシング」に切り替える訳」の著者

谷島 宣之

谷島 宣之(やじま・のぶゆき)

日経BP総研

一貫してビジネスとテクノロジーの関わりについて執筆。1985年から日経コンピュータ記者。2009年1月から編集長。2015年から日経BP総研 上席研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

中村 建助

中村 建助(なかむら・けんすけ)

ITpro編集長

日経デザイン、日経ストアデザイン、日経コンピュータ、日経ソリューションビジネス編集長、日経エコロジー編集長、日経ビジネス副編集長などを経て、2012年よりITpro編集長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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