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Jリーグという商品を磨き上げる4つの戦略

村井満・新チェアマンに聞く(2)

2014年3月7日(金)

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(写真:佐藤久)

 Jリーグチェアマンとして、ビジネス界から異例の抜擢となった村井満氏。「2ステージ制」「アジア戦略」「スポンサー獲得」などJリーグが直面する課題に対して、どのようなビジョンを持っているのだろうか。「サッカー面白いよね」の声を改めて集めるために、「Jリーグという商品」を分解し、磨き上げる必要を説く。新チェアマンが描くJリーグの未来図とは――。

「魅力的なサッカー」を因数分解すると・・・

ファン拡大という目標に向けて、より具体的な戦略を教えていただけますか?

村井:第一に、私たちは複合事業体のコングロマリットではなく単一事業の経営体ですから、「感動していただけるような魅力的なサッカー」という商品を磨き上げるしかない。この「魅力的なサッカー」を構造的に因数分解していくと、一つはピッチ上のクオリティーですよね。今シーズンの開幕に先立って行われたキックオフカンファレンスでも話しましたが、私は選手たちに次のようなことを約束してもらいました。笛が鳴るまで全力でプレーすること。必要以上に痛がったり、審判に文句を言ったりせず、サッカー以外のことで時間を使わないこと。そして選手交代でもたもたしないこと。熱心なファンにしてみれば、選手交代で時間を使うのだって駆け引きの一つだと言われるかもしれないけれども、サッカーに縁遠い人から見ると、そういう行為が印象を悪くしているというのも事実。だからこそ、魅力的なサッカーを形作るための一つ目の構成要素として、選手たちにこれらの約束をお願いしたわけです。

 二つ目はスタジアム。これはやはり、魅力的なサッカーを演出するためにはすごく大事な要素です。ピッチとスタンドが近くて臨場感がある、そして屋根が付いていて快適である。こうしたスタジアムを増やしていきたいと思っているわけですが、建設にはどうしても一定の期間が必要になります。だからこそ意思決定を早くすることが重要です。クラブに対しては、どんなスタジアムを作れば地域に夢が広がるか、どうすればそういうスタジアムの建設を実現できるかというマイルストーンの設計を促していきたいと思っています。

 それから三つ目は、プロの興行である以上、役者を揃えなければいけない。今シーズン、セレッソ大阪にフォルラン(ウルグアイ代表・2010年ワールドカップ得点王&MVP)が加入しました。注目度は非常に高くて、メディアは一斉にフォルランについて報じましたし、J1のほかのクラブも正直なところ、「フォルラン、お願いだからケガしないでウチのスタジアムに来てくれ」と思っているでしょう(笑)。セレッソはしっかりソロバンを弾いて、採算がとれると見込んで獲得を決めたようですが、今後も一部クラブの投資に頼るようなやり方を続けて、そのクラブの経営が傾くということがあってはいけない。例えばフォルランがやって来たことで、観客がどのくらい増え、メディアの露出を換算するとどの程度の広告投資に匹敵するのか、そして全体としてどのくらいリーグ経営に寄与したのかというファクトをしっかり押さえて、クラブ経営者に還元していくことも考えていきたいと思います。

コメント2件コメント/レビュー

サッカーという競技そのものがコンテンツとして魅力にかけるのが致命的だと思います。テレビで観戦したり、スタジアムに足を運ぶ人でも多くの人はサッカー競技自体を面白いと思ってみているのではなく、「みんなで応援する」というお祭り的なノリで楽しんでいるだけではないでしょうか。だから代表戦ぐらいしか注目されない。「Jリーグに関心がある」という7割の人も「地元チームやひいきのチームの動向には関心があるけれども試合自体に興味はあまりない」という人がほとんどでしょう。私もその一人です。そういう人はニュース等で結果がわかれば十分です。そういう意味では2ステージ制にして山場を増やすという施策は理にかなっています。あとは新しいサッカーの観かたを提案していくしかないのでは?見ていて面白いようにルールを変えろなんて無理ですしね。(2014/03/07)

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「Jリーグという商品を磨き上げる4つの戦略」の著者

日比野 恭三

日比野 恭三(ひびの・きょうぞう)

ライター/雑誌編集者

1981年、宮崎県生まれ。PR代理店勤務などを経て、ビジネス誌・スポーツ誌の編集・執筆の道へ。現在の主な取材分野は野球、スポーツビジネス。時間があれば神宮球場に足しげく通う。1児の父。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

サッカーという競技そのものがコンテンツとして魅力にかけるのが致命的だと思います。テレビで観戦したり、スタジアムに足を運ぶ人でも多くの人はサッカー競技自体を面白いと思ってみているのではなく、「みんなで応援する」というお祭り的なノリで楽しんでいるだけではないでしょうか。だから代表戦ぐらいしか注目されない。「Jリーグに関心がある」という7割の人も「地元チームやひいきのチームの動向には関心があるけれども試合自体に興味はあまりない」という人がほとんどでしょう。私もその一人です。そういう人はニュース等で結果がわかれば十分です。そういう意味では2ステージ制にして山場を増やすという施策は理にかなっています。あとは新しいサッカーの観かたを提案していくしかないのでは?見ていて面白いようにルールを変えろなんて無理ですしね。(2014/03/07)

一Jリーグファンとして常々思いますが、協会の偉い方のインタビューで審判の質について語られることが全くない。審判によって壊される試合は年間何十もあるというのにいつまでも「聖域」扱いで手を付けようとしない。選手の質や設備の向上と共に審判の質も同じように語られるべきだ。内部的にはミーティングをやっているが、やってるだけで終わっているのではないか。見る方にとっては何も変わっていないことに非常にイライラするのだ。我々は競技場へ審判を見に行くのではない。自分の応援するチームや対戦するチーム、そしてJのチームがエキサイティングな試合をするのを見るために競技場へ行くのだ。新規ファン開拓の前にするべきことがあるでしょう。ひどい審判によるひどい試合を見たって新規の人は二度と来ません。(2014/03/07)

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三品 和広 神戸大学教授