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「42年間、夫婦ふたりでせっせと植え続けました」

シャクナゲの楽園を独力で作った山田勲さんの物語

2014年3月12日(水)

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 徳島県の片田舎に神山町という町がある。人口6000人あまりの小さな町で、吉野川の支流、鮎喰川の上流部に位置している。少子高齢化も進んでおり、高齢化率は46%に上る。過疎化に苦しむ、日本の中山間地の典型のような場所だ。

 ところが、神山はIT(情報技術)ベンチャーの“移転”に沸いている。

 神山に全国的に有名な観光スポットはない。企業誘致に力を入れている自治体も数多い。それなのに、なぜ神山に人々が集まるのか。3月に出版した『神山プロジェクト』では、そんな神山の秘密に迫った。クリエイティブを生む場であり、新しい働き方の実験場であり、人間再生の場である神山。その本質を理解するには最適な一冊だ。

 この連載では、出版の一環として、神山の現状やキーパーソンの話をまとめていく。3回目は「岳人の森」を作り上げた山田勲氏だ。

 岳人の森は神山の最深部、鮎喰川の源流近くにある山岳植物園だ。1500株のシャクナゲをはじめ、ヒメシャガレンゲショウマ、シコクカッコソウなど希少な高山植物400種が植えられている。シャクナゲが咲く5月上旬には山肌が薄桃色に染まる。標高は約1000m。四国山地の尾根筋にある、まさに天空の植物園である。

 1500株のシャクナゲはそれだけで壮観だが、それ以上に驚かされるのは岳人の森を作り上げた山田勲の半生だ。40年以上も前に土地を取得、自ら重機を操って山肌を削った。その後も、夫婦ふたりでシャクナゲをコツコツと植え続けた。なぜこの地に植物園を作ろうと思ったのか――。信念の人に話を聞いた。

神山も山深いところですが、岳人の森はまた半端なく遠いですね。こんなに時間がかかるとは思いませんでした(※神山の中心部から車でさらに40~50分かかる)。

山田:ここは、神山の最深部だからね。もうすぐ向こうに行ったら那賀町です。

初めに、岳人の森の概要について教えていただけますか。

山田:希少な山野草を集めた山岳植物園です。1500株のシャクナゲがメーンですが、ヒメシャガやベニバナシャクヤク、クリンソウ、スズカケソウ、レンゲショウマ、シコクカッコソウなど絶滅危惧種を含めた希少な山野草も数多く群生しています。そのほかに、オートキャンプ場や「山荘シャクナゲ小屋」という宿泊施設、創作和食の「観月茶屋」があります。観月茶屋では、京都や高山で修行を積んだ次男が料理人を務めております。

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「「42年間、夫婦ふたりでせっせと植え続けました」」の著者

篠原 匡

篠原 匡(しのはら・ただし)

ニューヨーク支局長

日経ビジネス記者、日経ビジネスクロスメディア編集長を経て2015年1月からニューヨーク支局長。建設・不動産、地域モノ、人物ルポなどが得意分野。趣味は家庭菜園と競艇、出張。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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