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米中は友好、安定を優先~米中首脳会談を読む

中国を囲い込むことはできない

2014年4月2日(水)

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オバマ米大統領と中国の習近平国家主席が3月24日、首脳会談に臨んだ。オバマ氏はウクライナ問題を巡り、対ロシアで協力するよう求めたが、習氏は応じなかった 。しかし中国政治に詳しい東大の高原明生教授は「米中関係は矛盾を孕みつつ協力を優先している」と見る。(聞き手は森 永輔)

バラク・オバマ米大統領と中国の習近平国家主席が3月24日に首脳会談を開きました。今回の会談は画期的なものだったのではないでしょうか。オバマ大統領が米中の「新たなモデルの2国間関係」を強めていくことで合意していると発言しました 。習国家主席が2013年6月の首脳会談 で改めて提唱した「新型大国関係」 をオバマ大統領が受け入れたように見えます。

 オバマ政権は習国家主席の提案に明確な回答をしていませんでしたが、昨年11月にスーザン・ライス国家安全保障担当大統領補佐官が「新たな大国関係を機能させようとしている。これは米中の競争は避けられないものの、利害が一致する問題では協力関係を深めようとしていることだ」と語り、受け入れを示唆しました 。

 その後、米政府高官がこのテーマで明確な発言をすることはありませんでしたが、ついに今回、習主席によれば、オバマ大統領は習主席への親書のなかでこの概念を受け入れた。

米中は「新型大国関係」に進む?

高原 明生(たかはら・あきお)
東京大学法学部教授。
現代中国の政治、東アジアの国際関係を研究。1981年に東京大学法学部卒業。1988年、サセックス大学開発問題研究所博士課程修了(DPhil)し笹川平和財団研究員に。1989年、在香港日本国総領事館専門調査員。2000年に立教大学法学部教授。2005年から現職。
(撮影:加藤 康、以下すべて)

高原:この点に関して、いくつかの見方があります。1つは、今、おっしゃった通りの展開。オバマ政権は「新型大国関係」の受け入れを昨年の夏には決めており、ライス発言は、その方針に従ったものだという説。ジョー・バイデン副大統領が昨年に訪中した時、明示的ではありませんでしたが、ライス補佐官と似たような発言をしています。

そうだとすると、今回初めて、オバマ大統領が自身の口でその方針を明らかにしたことになる。

高原:ところが、そうとばかりも言えないのです。習国家主席は「新型大国関係」という表現を使っています。一方、オバマ大統領は今回、米中の「新たな関係」という表現を使いました。少なくとも公の場では、同じ表現になっていません。

習国家主席の表現には、「大国関係」における「新しいタイプ」を目指すというニュアンスを感じます。一方、オバマ大統領の表現は、あくまでも「米中関係」における「新しい」モデルの話をしているように読めます。

高原:たぶんオバマ大統領は、中国の言いなりに「新型大国関係」の構築を受け入れた、という印象を他の国に与えたくないのでしょう。

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「米中は友好、安定を優先~米中首脳会談を読む」の著者

森 永輔

森 永輔(もり・えいすけ)

日経ビジネス副編集長

早稲田大学を卒業し、日経BP社に入社。コンピュータ雑誌で記者を務める。2008年から米国に留学し安全保障を学ぶ。国際政策の修士。帰国後、日経ビジネス副編集長。外交と安全保障の分野をカバー。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官