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人は「予想通りに不合理」なのです

ダン・アリエリー米デューク大学経営大学院教授が語る「行動経済学」

2014年4月18日(金)

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日経ビジネス別冊「2014~2015年版 新しい経済の教科書」が4月14日、発売された。特集の1つとなっている行動経済学で、第一人者のダン・アリエリー米デューク大学教授のインタビューを掲載した。なぜ人は「予想通りに不合理」なのか。行動経済学が主流派の経済学と違うと言われる理由とは。オンラインでもインタビューを紹介する。

(聞き手は広野彩子)

いわゆる伝統的な経済学と、行動経済学の違いとはどのようなものでしょうか。

 まず、伝統的な経済学はとても単純な仮定からスタートしています。人々は完全に合理的で、揺るがない選好性があると仮定しています。一方、行動経済学にはそんな仮定はなく、実験、実験で実際の行動を観察することからスタートします。

 そして、経済理論が描く「合理性」から外れた行動を確認してその理由を解き明かしていく。そのため行動経済学の方がはるかに現実的で、それゆえに伝統的な経済学よりも人間について少し悲観的です。そして、だからこそ面白い。

 行動経済学は経済学ではない、という人がたまにいるようですが、お話になりませんね。行動経済学は世界中からデータを集めていますし、そのデータを正しく取り扱って分析しています。私自身も伝統的な経済理論は好きですし、人間の性質の一部を描いてはいると思います。

制度を考えると人が完全に合理的だと仮定できない

 しかし、例えば実際に新しい税制を導入する、新しい病院を建設する、新しい空港を造ろうといった時に、納税者、病院の患者、あるいは空港の利用者の行動が完全に合理的であると仮定して設計することが果たして正しいのでしょうか。あまりに単純化し過ぎではないでしょうか。

現在、世界中で行動経済学に対する関心が高まっているようです。なぜなのでしょう。

 2つあると思います。まずは、2008年の金融危機によって人や市場の合理性に明らかな疑問を感じるようになり、もっと社会をよりよくする別の理論を、人々が求めるようになったという背景があります。

 金融理論では、人々が完全に合理的に行動するという仮定をしていましたが、株式市場ではご承知の通り、それは明らかな間違いでした。人々は明らかに合理的ではなく、間違っていました。

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「人は「予想通りに不合理」なのです」の著者

広野 彩子

広野 彩子(ひろの・あやこ)

日本経済新聞社NAR編集部次長

朝日新聞記者を経て日経ビジネス記者、2013年から日経ビジネス副編集長。日経ビジネスオンラインでコラムの執筆・編集を担当。入山章栄氏の著作『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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