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「和える」ことでくまモンはヒットした

小山薫堂氏に聞く、ヒットの極意とは

2014年4月3日(木)

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 ゆるキャラで人気の「くまモン」をプロデュースし、映画「おくりびと」の脚本も手掛けた小山薫堂氏が今年3月、上海の名門大学である复旦大学で講演会を行った。日中関係の悪化に苦しんでいる日系企業にヒントになる話を聞こうと、アイデアマンの小山氏に講演後にインタビューした。

(聞き手:坂田亮太郎)

小山さんはこれまでに様々な仕事の依頼を受けてきて、数多くを成功させてきました。どんな秘訣があるのですか?

小山:まず、私のモノの考え方についてお話しします。それは、新しい考え方とかアイデアのヒントは、必ず日常生活にあるということです。

 誰にでも見えているのに、みんなが気が付いていないこと。視点が凝り固まっていたら、本当は目の前にあるのに「見えていない」ってことが実に多い。それに気が付くだけで宝物を発見できるのです。

小山薫堂(こやま・くんどう)氏
放送作家。脚本家。1964年6月23日熊本県天草市生まれ。日大芸術学部放送学科在籍中に放送作家としての活動を開始。「カノッサの屈辱」「東京ワンダーホテル」などヒット番組を数多く企画。「料理の鉄人」「トリセツ」は国際エミー賞に入賞した。2008年公開された「おくりびと」が初めての映画脚本となるが、この作品で第32回日本アカデミー賞最優秀脚本賞、第81回米アカデミー賞外国語部門賞獲得をはじめ、国内外で高い評価を受けた。ゆるキャラで人気の「くまモン」は熊本県の地域プロジェクトアドバイザーを務める小山氏がプロデュースした(写真:孫克中、以下同)

 納棺師をテーマにした映画「おくりびと」の脚本を書いてくれと言われた時もそうです。最初、依頼があった時、実はお断りしたんです。暗いテーマなんで、絶対ヒットしないと。でも、考え方を変えました。

 おくりびとで最も伝えたかったのは「普通」というものの価値です。誰でも必ず死ぬ。これって、究極の普通ですよね。でも、死を扱う人は普通と見られていない。それってなぜだろうと考えてみたのです。

 映画の主人公はお母さん1人で育てられました。そんな彼にとって、両親が揃っている家庭がものすごく価値がある。一般的に言えば、お父さんとお母さんがいる家庭は「普通」ですけれど、普通の価値をどこに置くかでモノの見方は随分と変わってきます。

外からの目で見るとその価値が掘り起こせる

 ゆるキャラとして人気の「くまモン」はどのような経緯で生まれたんですか?

 2011年に福岡から鹿児島をつなぐ九州新幹線が開通しました。その中間地点に位置する熊本県としては観光客をより多く招き入れたい。そこで、熊本県天草市出身の僕に観光アドバイザーになってくれないかと依頼がありました。

 最初に考えたのは、「そもそも観光ってそんなに良いものなのか?」ということです。日本には都道府県が47あり、それぞれが「自分のところに来て」と競い合っている。皆がアピールしている中で、「熊本に来てください」と言ったところでかえって目立たないのではないかと考えたのです。

コメント3

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「「和える」ことでくまモンはヒットした」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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