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中国の車市場、年3500万台まで増える

現代文化研究所の呉保寧氏に聞く

2014年4月23日(水)

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 4月20日から開かれている北京国際自動車ショーには世界の自動車大手の経営者が集結、中国市場での拡大戦略を披露した。既に中国の自動車市場は日本の4倍前後に相当する年2000万台を超えている。どこまで拡大するのか。そして、日本車がシェアを高める条件とは何か。中国の自動車市場に詳しい現代文化研究所の呉保寧氏に聞いた。

(聞き手は宮澤 徹)

中国の自動車市場は拡大を続けていますが、何がけん引役になっているのでしょう。

呉 保寧(ご・ほねい)
現代文化研究所上席主任研究員。中国国家信息中心経済諮詢中心 客員研究員。1984年7月 中国・武漢大学修士修了(国際経済法専攻)。1991年来日。トヨタ自動車勤務などを経て現職。著書に『グローバル競争下の日本自動車産業―新興国市場における攻防と日本メーカーの戦略』(共著)など。

:1000~1600ccクラスの小型車が一番大きく伸びています。購入しているのは初めて車を買う新規ユーザーです。これらは主に、都市部で通勤の足として使われています。あと、MPV(多目的車)とSUV(多目的スポーツ車)も目立ってきました。レジャー志向の高まりが背景にあり、市場は一気に多様化しています。

この中で、日本車はどうでしょう。

:中国市場で日本車の2013年のシェアは19.4%と、2011年の22.6%から減りました。やはり、政治的な影響というのはあると思います。購入者本人が日本車を敬遠するだけでなく、購入後に周囲からいろいろと言われることを気にしている。この2つの傾向はまだ払拭されていません。

 しかし、日本車が伸び悩んでいる理由はそれだけではありません。もっと努力すべき点も多いのです。例えば地域展開です。

 日本車の販売は、日本車の工場が集積する広東省など南の方が多く、内陸などの地方は手薄い面があります。今、市場が拡大しているのは内陸であるにもかかわらずです。一方、欧米メーカーは比較的、全土に目配りができています。

 車種戦略にも課題があります。大ヒットする車種が少ないのです。中国の乗用車販売のトップ10を見ると、ほとんどドイツ、米国車です。上位車種は1車種で、大規模工場の能力に相当する年40万台を販売しています。これだけの規模があれば、コスト競争力の点で圧倒的な強さを発揮できます。日本車はトップ10に日産自動車「シルフィ」の1つしか入っていません。各社とも発売するモデルはどんどん増やしているのですが。

 1つには、中国市場をよく研究し、中国人の嗜好に合わせた現地生産車がまだ少ないことが挙げられます。地方に行くとまだ多い悪路でも乗り心地を維持できるようにしたり、中国人向けに内装を改良したりする工夫が十分とは言えません。

 この点で、米ゼネラル・モーターズ(GM)と独フォルクスワーゲン(VW)の取り組みは参考になります。GMが中国に設けた研究開発センターは本格的で、車の上部は現地ですべて開発、改良できるところまできています。

 日本車メーカーが技術流出を懸念して、特に開発についてはある程度以上の現地化にしり込みする気持ちは分かります。ですが、技術流出をできるだけ防止する策をとった上で、あとはいかに割り切って現地化を進められるかが大切です。

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「中国の車市場、年3500万台まで増える」の著者

宮澤 徹

宮澤 徹(みやざわ・とおる)

日経ビジネス副編集長

日本経済新聞社産業部、中国総局、重慶支局長、2012年秋日経ビジネス副編集長。製造業とアジア担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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