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グルジアは欧州と日本の物流ハブを目指す

駐日大使のレヴァン・ツィンツァゼ氏に聞く

2014年5月8日(木)

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ロシア隣国の小さな国であるグルジア。人口は約400万人と規模は小さいが、アジアと欧州の中継点という地の利を生かして、物流のハブとなることを目指している。ビジネスのしやすさのランキングでベスト10に入るグルジアは、日本企業の誘致を今後積極化していくと言う。グルジアはどんな国で、同国に進出するメリットはあるのか。今年2月に駐日大使に着任したレヴァン・ツィンツァゼ氏に聞いた。

グルジアについて紹介していただけますか。

レヴァン・ツィンツァゼ(Levan Tsintsadze)
駐日グルジア特命全権大使。1969年生まれ。モスクワ工科大学を経てトビリシ州立大学卒業。物理・数学理学修士号取得。グルジア国立科学アカデミー上席科学研究院、大阪大学准教授、日本原子力研究所主任研究員、グルジア文部科学省科学技術部局長、グルジア国立科学財団局長、グルジア外務省国際部門経済関係担当局長などを務める。2014年2月から駐日大使に。(写真:深澤 明、以下同)

ツィンツァゼ:グルジアは非常に歴史がある国です。政府としての歴史は浅いのですが、国としては3800年ほど歴史があり、そのため独特の文化を持っています。アフリカからヨーロッパに人類が移ったときに、誕生したのがグルジアと言われています。世界最古の14の言葉の中にも、グルジア語が入っています。

 このように歴史ある国なので、歴史的な建造物を2000以上保有しています。このうちの3つは、ユネスコの世界遺産に登録されています。

 歴史的に興味あるスポットが多いだけでなく、肥沃な土地に恵まれているため、多くの観光客が訪れるのもグルジアの特徴と言えるでしょう。コーカサス山脈をはじめとする高い山脈があり、国立公園は8カ所、スパリゾートは25カ所、ミネラルウォーターが採掘できる場所が2400カ所以上それぞれあります。グルジア産のワインは世界的に有名で、それと共に食文化も豊かです。

 グルジアの位置は、欧州の東南部にあって、シルクロードの交差路にあります。アジアと欧州の中継点にあり、このため古くから、中国の絹がグルジアを通って運ばれていたという歴史的な事実があります。貨物の中継点として、物流の要として発展しています。

 現在、政府の政策として最も重要な事項となっているのが、国内外の企業がビジネスをしやすい環境を整えていくということです。経済の自由化を進めており、ビジネス環境はここ数年で急激に改善されています。例えば、世界銀行の投資環境の良さを示すと言われているランキング「Ease of doing business index」では、2013年に183の国と地域の中で8位にランクされています(1位・シンガポール、2位・香港、3位・ニュージーランド)。

 このように、グルジアは歴史があり、文化も豊かであるとともに、ビジネス環境が急激によくなっています。日本に限らず欧米諸国にとって、ビジネスを展開するのに魅力的な国ではないかと思っています。

コメント1件コメント/レビュー

グルジアというと、日本人はどうしても2008年の南オセチア紛争を連想してしまいますし、ロシアとの領土問題を抱えている以上、単なる観光目的ならまだしも、企業進出ともなると、立地上の優位以上に、どうしても地政学的リスクを意識してしまいますね。税制やスタートダッシュの切りやすさも重要ですが、有事の時に国としてどれだけの情報提供が出来るのか、邦人の身を守る具体的な対策を打ち出すことができるのか。テロリスクの強いアフリカの国々と比べるのは失礼かもしれませんが、大使館から発表される表面的な情報だけでは到底足りませんし、どれだけ本音の情報提供ができるかに企業誘致もかかっているかと思います。(2014/05/08)

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「グルジアは欧州と日本の物流ハブを目指す」の著者

木村 知史

木村 知史(きむら・ともふみ)

日経ビジネスDigital編集長

日経メカニカル、日経ものづくり編集などを経て、2014年4月から日経ビジネスDigital編集長。アプリ開発やサイト運営をメインの業務とする一方で、製造業関連や中国関連の記事をサイトに執筆。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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グルジアというと、日本人はどうしても2008年の南オセチア紛争を連想してしまいますし、ロシアとの領土問題を抱えている以上、単なる観光目的ならまだしも、企業進出ともなると、立地上の優位以上に、どうしても地政学的リスクを意識してしまいますね。税制やスタートダッシュの切りやすさも重要ですが、有事の時に国としてどれだけの情報提供が出来るのか、邦人の身を守る具体的な対策を打ち出すことができるのか。テロリスクの強いアフリカの国々と比べるのは失礼かもしれませんが、大使館から発表される表面的な情報だけでは到底足りませんし、どれだけ本音の情報提供ができるかに企業誘致もかかっているかと思います。(2014/05/08)

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