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出世コースから外れることは、不幸ではない

ビジネスパーソンにとって幸せとは何か? 出口治明編

2014年5月27日(火)

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(写真:大槻純一)

 「幸せになる」ということは、人間が生きている上での1つの大きな目的ですね。

 この連載の最後に、社会人にとって、企業にとって、そして個人にとっての「幸せ」とは何か、について考えてみます。

 まず第一回目は「ビジネスパーソンにとっての幸せとは何か?」

 会社に入社してビジネスパーソンになると、多くの人々は出世しようと考えます。

 出世すると給料が上がる。給料が上がると生活が豊かになる。生活が豊かになると、幸せになれる。というわけですね。

 だから、とりわけ大企業の社員の多くは「出世」についてかなり敏感です。なにせ己の幸せと直結していると思っているわけですから。逆にいうと、ふつうの社員はたいがい「出世コース」から外れることを恐れるようになります。

 では、どんな仕事に就くと、出世コースから外れてしまうのでしょうか?

海外赴任は出世コースではない

 昔は、銀行や証券、保険会社などの金融機関では、まことしやかにこう語られていました。

 「海外要員とみなされて、海外支店に送られたら出世はできない」

 え、なぜ?と思う方もいらっしゃるかもしれません。海外勤務はエリートの証ではないのか、と。

 でも、少なくともこれまでの金融の世界ではそうではなかったのです。

 国内にとどまり、泥臭い営業に精を出し、汗を流した社員でなければ、出世の道は開かれない、と思われているのです。

 もっというと、経営陣に物理的に近い仕事、たとえば人事や総務や企画や経理を歴任し、上からの覚えが目出たいと、大企業では出世しやすくなります。

 実際、会社四季報や会社情報で大企業の役員の経歴を見ると、人事や総務や企画や経理といった本社業務に早くから就いて、かつての役員たちのお世話をしていたという人が多いのです。

 ですから、語学がぺらぺらで海外留学経験があって、という経歴は、入社まではいざしらず、入社以降は口外しないほうが良いという冗談が生まれたりするのです。

 「あいつ英語得意みたいだから、次の人事で、××支店に送ろう」と海外に飛ばされてしまう恐れがあるからです。そうなったら最後、日本の大企業の世界では出世はおぼつかないと言われたりしていたのです。

コメント5件コメント/レビュー

内容とは関係ないけれど、社長、副社長のお二方のスーツ、素敵ですね。社長のベーシックな色のスーツの中に若々しさを感じるオレンジのタイ、方やそもそも若さがあるから冒険できる青みがかったスーツの副社長。日経ビジネスオンラインで連載されているスーツ選びの記事のお手本になるようなチョイスだと思います。30代女性。(2014/05/29)

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「出世コースから外れることは、不幸ではない」の著者

出口 治明

出口 治明(でぐち・はるあき)

ライフネット生命保険会長兼CEO

1948年生まれ。京都大学を卒業後、日本生命保険に入社。同社を退職後、2006年にネットライフ企画設立、代表取締役就任。2008年にライフネット生命保険に社名変更。2013年6月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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内容とは関係ないけれど、社長、副社長のお二方のスーツ、素敵ですね。社長のベーシックな色のスーツの中に若々しさを感じるオレンジのタイ、方やそもそも若さがあるから冒険できる青みがかったスーツの副社長。日経ビジネスオンラインで連載されているスーツ選びの記事のお手本になるようなチョイスだと思います。30代女性。(2014/05/29)

トップが海外に行きたがらないことを嘆く企業の幹部は海外勤務経験者がほとんどいない。よく言ってくれました。企業経営者の方がこのように本当のことを言ってくれてうれしいです。▽海外に行きたがらない若者を嘆く経営者、ほかにも若者の理系離れを嘆く経営者、このあたり実に自分勝手だと感じています。経営者なら、自らの企業で彼らの待遇を少しよくするだけで、積極的に海外に出て行きたい若者や理系の技術者を集めることは簡単なんです。でもそれをやった経営者は報道されたことはありません(実行している会社はあえて宣伝しない可能性はあると思います)。ただ嘆くだけです。なぜなんですかね。結局嘆くだけのトップって行動力のない人達なんでしょうかね。(2014/05/28)

>人とは違う経験を楽しんだ方が、人生はいつだって「幸せ」になるはずです。 -金言です。 でもお金はいるんだよなぁ、、、(2014/05/27)

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