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凍りついた日中関係を福岡から変える

建築家の迫慶一郎氏に聞く

2014年5月20日(火)

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日中関係に改善の兆しはなかなか見えないが、都市間交流や文化を切り口にすることなどで、突破口を開ける可能性はあるはずだ。北京と東京と福岡を拠点に、国境を越えて活躍する建築家の迫慶一郎氏に聞いた。(聞き手は宮澤徹)
迫 慶一郎(さこ・けいいちろう)氏
建築家。1996年東京工業大学大学院修了。2004年北京にてSAKO建築設計工社を設立。北京と東京と福岡を拠点に、現在までに90を超えるプロジェクトを日本、中国、韓国、モンゴル、スペインで手掛ける。近著に『希望はつくる あきらめない、魂の仕事』(WAVE出版)。

福岡から冷え切った日中関係を変えたいと言います。現状をどう感じますか。

:僕が外国人の立場として10年以上中国に住み、仕事をしている際の実感では、政治は政治、ビジネスはビジネスというように、中国人は分けて考える傾向が強いです。ただ、尖閣諸島の問題が深刻になったときは、少し異常でした。本当は日本人や日本企業と仕事をしたいと思っている中国人でも、厳しい雰囲気の中で、自分だけが日本と組めば周囲から批判されるのではないかと、日本との関係を控える時期がありました。

 でも、最近感じるのは、徐々にみんなが今の日中関係に慣れてきたということです。国交正常化以降で最悪だと騒がれながらも、しばらくすれば好転するんじゃないかとも思われていましたが、たいした変化はありません。

 そういう状況が続くなら、それが日中関係のベースでいいじゃないかと多くの中国人が思い始めている、というのが僕の感覚です。国同士の仲が悪くても、それが日常の関心事ではなくなっていっていると思います。

 だから、様々な分野で具体的な企業間の結びつきは、お互いにメリットがあれば、これからも普通に進むと思います。

 しかし、国同士のレベルになった場合は、ちぐはぐになってしまって、うまくいかないことが多い。その最大の原因は、お互いを正しく知らないことにあるんだと思います。なぜ相手がそういう反応をするのか分からない。その背景が分からないと、相手がモンスターに見えてしまうのです。

突破口はありますか。

:これまで主に取り上げられてきた、政治や経済という軸以外に、文化の軸があると思います。僕は文化の面で、日中関係の改善に貢献したいと考えています。

 文化の面では、日中間のアレルギーはほかの分野に比べてかなり低いはずです。例えば中国のアーティストが日本に来て活動していても、そんなに抵抗感はないでしょう。中国のビジネスマンが土地や水を買いに来たといったら、大変な反応があるでしょうけど。

 その舞台として、「アジアの玄関口」を標榜している福岡のポテンシャルは、とても高いと思っています。

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「凍りついた日中関係を福岡から変える」の著者

宮澤 徹

宮澤 徹(みやざわ・とおる)

日経ビジネス副編集長

日本経済新聞社産業部、中国総局、重慶支局長、2012年秋日経ビジネス副編集長。製造業とアジア担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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