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父は狂ったように何度も私を殴った

林原健元社長が同族経営を総括する(中)

2014年5月26日(月)

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 突然の経営破綻から3年。沈黙の時を経て、林原健元社長が『林原家~同族経営への警鐘』を上梓した。
 兄が社長で、弟が専務。よくある同族企業のパターンだが、林原家では「徹底した長男至上主義」が敷かれていたため、2人の関係は一般的な兄弟とは違ったものだったという。林原元社長が、林原家の内情について語る。

前回の記事

兄弟間の表立った確執を抑えた、林原家の「徹底した長男至上主義」とはどのようなものですか。

林原:林原家は、もともと武士の家系です。ただ途中で林原家は士分を捨て、藩の御用商人となりました。藩の収入が減り、今でいうところの希望退職を募ったからです。「代々仕えてきた主君のためとあらば、喜んで」と先祖は真っ先に手を挙げ、自ら進んで商人になった。士分を捨てても忠義を果たすことこそ、武士の本懐と考えたのでしょう。この原体験を林原家では代々継承し、商人の道を選んだ先祖を誇りに思ってきました。

林原健(はやしばら・けん)
1942年(昭和17年)岡山市生まれ。61年、慶應大学在学中に父の死去に伴い、林原の4代目社長に就任。林原を研究開発型の世界的な食品素材、医薬品素材メーカーに育て上げる。2011年、会社更生法の適用を申請し、辞任(写真:菊池一郎)

 武家社会の終焉から約150年がたった今も、武士の家柄であることを大切にする家は多いですが、林原家の場合は自ら武士であることを捨てたために、むしろその精神性をどの家よりも純粋に受け継いでいると思うのです。私たち兄弟も、こうした林原家のルーツを両親から繰り返し聞かされた。そして長幼の序を重んじた徳川将軍家よろしく、代々、長男には絶対的な強さが、弟には兄への絶対的な忠誠が求められたのです。

 「林原の家を継ぐ者は強くなければならない。おまえは跡取りの長男だ。けんかに負けたら弟たちにも影響する。絶対負けてはいかんぞ」

 私は、父(三代目社長の林原一郎氏)から常々そう脅されていました。けんかに負けて家に帰ると、怒鳴られるだけでは済まない。「これでそいつを殴ってこい」と父から木刀を渡され、家から追い出されました。子供のけんかに木刀はないだろうと思いますが、それほど父、林原一郎は激しい性格でした。

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「父は狂ったように何度も私を殴った」の著者

北方 雅人

北方 雅人(ほっぽう・まさと)

日経トップリーダー編集長

1991年一橋大学社会学部卒業後、日経BP社に入社。日経ベンチャー(現日経トップリーダー)、日経レストランなど経営誌の編集部を経て、2010年より日経トップリーダー副編集長。17年1月より現職。中小企業経営のスペシャリスト。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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