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淡路島でテスラを駆る電池技術者

インタビュー(3)雨堤徹・Amaz技術コンサルティング代表

2014年6月5日(木)

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 三洋電機の創業者、井植歳男が生まれ育った淡路島。この島に米電気自動車メーカー、テスラ・モーターズの最新モデル「モデルS」を駆る男がいる。雨堤(あまづつみ)徹氏。元三洋電機の電池技術者だ。三洋電機がパナソニックの完全子会社になった後、2010年5月に会社を辞め、自分の出身地でもある淡路島にAmaz技術コンサルティング(兵庫県洲本市鳥飼)を設立した。パナソニックが三洋電機を買収する時、最も欲しがった人材の1人とされる雨堤氏が、会社を去った理由や電池産業の未来について語った。

テスラの電気自動車「モデルS」をお持ちですね。このクルマ、米国では2012年に発売されていますが、日本ではまだ市販されていないはず。どうやって手に入れたのですか。

雨堤徹氏(以下、雨堤):「J・B(テスラの創業メンバーで最高技術責任者のJ・B・ストローベル氏)に無理を言って、個人輸入したんです。2012年の12月に買って13年の2月に日本の運ばれてきたのですが、陸運局で車検を通るのに時間がかかり、ここに届いたのは8月でした。日本には5台ほど入ってきているらしいですが、個人で所有しているのは私だけだと思います。

雨堤徹氏

テスラがよくそんな無理を聞いてくれましたね。そのくらい親密な関係にあるということですか。

雨堤:テスラが最初に出した電気自動車「ロードスター」の電池は三洋電機が供給していました。当時のテスラはまだ無名の存在で、スタンフォード大学のそばにあった工場もここ(Amaz技術コンサルティング)より小さいガレージみたいなものでした。だから、三洋電機の中にも「そんなところと商売して大丈夫か」という声がありました。

 私はパロアルト(米カリフォルニア州)のテスラ本社に何度か行って、彼らのビジネスモデルを聞いていましたから、「これはいける」という確信がありました。コンセプト、マーケティング、ターゲティング。すべてがしっかりしていました。あれもこれもやろうとせず、やるべきこと、できることに、きちんとフォーカスされていた。日本の大企業も見習った方がいいくらいです。だから三洋電機の経営陣を説得してテスラとの取引を始めたのです。

 ロードスターはロータス「エリーゼ」のシャシーを使っていて、生産台数は1200~1300台くらいだったと思います。このクルマのために三洋電池は7000本のリチウムイオン電池を供給しました。J・Bとはそのころからの付き合いです。

電気自動車の未来を具現化

モデルSを早く手に入れたかった理由は何ですか。

雨堤:私が考えている電気自動車の未来を具現化したクルマだからです。未来のクルマはこうなる、ああなるといちいち説明しなくても、これを見てもらえば、すぐわかる。だから出張する時も四国や大阪ならこのクルマで行きます。どこへ行っても驚かれますし、その場で即席の試乗会をやることもあります。乗ってもらえば、「ああ、もうすぐこういう時代が来るんだなあ」と実感してもらえます。

こういう時代とは?

雨堤:世間では、電気自動車の立ち上がりは思ったより鈍いと評価されているようですが、私に言わせれば完全に想定の範囲内。ハイブリッド車だって本格的な普及期が訪れるまでに6~7年かかっているんですよ。初代「プリウス」が発売された時なんて、世間の人は誰も関心を持たなかった。でも「リーフ」や「テスラ」の名前は初代からみんな知っている。電気自動車の方が順調とも言えます。

コメント3

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「淡路島でテスラを駆る電池技術者」の著者

大西 康之

大西 康之(おおにし・やすゆき)

ジャーナリスト

日本経済新聞産業部記者、欧州総局(ロンドン)、日経ビジネス編集委員、日本経済新聞産業部次長、産業部編集員などを経てフリーのジャーナリストに。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官