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血を分けたというだけの砂上の関係

林原健元社長が同族経営を総括する(下)

2014年6月2日(月)

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 突然の経営破綻から3年。沈黙の時を経て、林原健元社長が『林原家~同族経営への警鐘』を上梓した。同族経営の強さを追求していた林原元社長は、知らず知らず同族経営のわなにはまり込んでいたという。岡山の名門企業を率いたカリスマ社長が見過ごしていたものとは――。

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社長業を嫌い、弟に実務を任せていた林原さんは、その分研究に注力しました。社長の独断で研究テーマを選定したり、研究費を青天井で使ったりと、研究に関して大きな権限を持っていたわけですが、そうした経営スタイルを今、どのように自己評価しますか。

林原:会社を潰しておいて何を偉そうに言うのかとお叱りを受けるでしょうが、(抗ウィルス・制がん剤の)「インターフェロン」や、(甘味料の)「トレハロース」など、林原が世に送り出した数々の独自製品は、同族経営だからできたものが多いと今も考えています。

林原健(はやしばら・けん)
1942年(昭和17年)岡山市生まれ。61年、慶應大学在学中に父の死去に伴い、林原の4代目社長に就任。林原を研究開発型の世界的な食品素材、医薬品素材メーカーに育て上げる。2011年、会社更生法の適用を申請し、辞任(写真:菊池一郎)

 例えば、私たちはあえて「大企業が手を出しにくいテーマ」を選んできました。大企業の場合、社長の任期が大体4~6年なので、この期間内に成果が出そうな研究テーマを選ぶ傾向があります。市場調査を実施して、確実なニーズがあるかどうかも重視する。これはサラリーマン社長で回している大企業の避けがたい宿命であり、弊害だと私は思う。もちろん大企業でも、オーナー経営の会社はその限りではありません。

コメント6件コメント/レビュー

売上も利益も把握しておらず、研究に没頭していたとは、新入社員ではないでしょうか。その理由を親族だから言わなくてもわかるだろう的根拠なき信頼関係があったと語るとは、本当に驚きです。従業員、とその家族、取引先を思うとなんともやりきれない思いがします。(2014/06/02)

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「血を分けたというだけの砂上の関係」の著者

北方 雅人

北方 雅人(ほっぽう・まさと)

日経トップリーダー編集長

1991年一橋大学社会学部卒業後、日経BP社に入社。日経ベンチャー(現日経トップリーダー)、日経レストランなど経営誌の編集部を経て、2010年より日経トップリーダー副編集長。17年1月より現職。中小企業経営のスペシャリスト。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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いただいたコメント

売上も利益も把握しておらず、研究に没頭していたとは、新入社員ではないでしょうか。その理由を親族だから言わなくてもわかるだろう的根拠なき信頼関係があったと語るとは、本当に驚きです。従業員、とその家族、取引先を思うとなんともやりきれない思いがします。(2014/06/02)

「同族経営を背景にした独自性の高い研究開発は、林原の経営破綻によっても否定されることはない」って、経営破綻=企業の存在否定でしょう。経営者としては無能で無責任かもしれないが研究者として一定の成果を上げた、と言いたいんでしょうが、学生が親に養って貰いながらコストを度外視してフリーソフトを提供するのと何が違うんですか?利益を出して社員に給料を支払い続けなければビジネスじゃない。単なる遊びや趣味でしょ。苦労して経営を続けている多くの同族経営企業に失礼です。(2014/06/02)

"バイオライトラクソ"という林原の開発した照明器具をいまでも愛用しています。良くも悪くも他にない特徴を持っていて、まさに本記事で林原氏が語っているような"独自性"が出ていると感じます。こういう製品がもう手に入らないことは残念なことです。(2014/06/02)

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