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「変えてはいけないものはない」

File1 虎屋 黒川光博社長

2014年6月5日(木)

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 世界の中でも日本は、長生きする企業、いわゆる老舗が多い国だ。老舗とは、「先祖代々から続いて繁昌している店。また、それによって得た顧客の信用・愛顧」(広辞苑第二版より)だという。サステナブルという言葉がもてはやされる随分と前から、日本には「継続を前提とした経営」を行ってきた企業が、数え切れないほど存在してきた。

 ただ「先祖代々から続いて繁昌すること」は簡単でない。古いものを固持するだけでは取り残されてしまう。時代の先を読み、半歩なり一歩先の手を打ってきたからこそ、長きにわたって存続してきた。

 そこにどんな知恵があるのか。老舗のトップは、今という時代の中で、何を大事にしてどこに進もうとしているのか。本稿では、老舗と呼ばれる企業の経営トップに話を聞いていく。

 初回は、約480年の歴史を持つ和菓子の老舗、虎屋の代表取締役社長を務める黒川光博さんのお話をうかがった。伝統ある企業だけに、ともすると保守的ととらえられがちだがそうではない。「変えてはいけないものはない」という考えのもと、固定概念を破るような試みに挑戦してきた。

約480年の歴史を持つ和菓子の老舗、虎屋の黒川光博社長は「変えてはいけないものはない」と説く。(写真:大槻純一、以下同)

何が時代に合う価値観かを問い直さなければならない

川島:仕事柄、さまざまな街や店を見て回っていると、全体的にデパートの元気がなくなっているのが気になります。地下の食品売り場はともかく、婦人・紳士服売り場に上がって行くと、人が少なくてびっくりすることがあるほど。代わってエキナカやエキウエの複合商業施設や大型GMS、コンビニなどの動きが目につきます。「とらや」は直営店をはじめ、デパートでたくさんのお店を展開していますが、こういった市場の変化について、どう見ていらっしゃいますか?

黒川:私どもの店の多くはデパートに出ていますし、売り上げとしても圧倒的に多いと言えます。でも10年くらい前のことでしょうか。ふと「デパートという業態は、今と同じ状況では続いていかないのではないか」と思い、周囲と話したのを覚えています。

川島:どんなことから、そう思われたのですか?

黒川:何となく感じたことなので、明快な理由があったわけではありません。ただ、その頃から、デパートに同じようなブランドが入るようになって、全体に似てきていると感じていました。

川島:バブル景気下でラグジュアリーブランドが脚光を浴びて以来、どのデパートにも、大きなブランドブティックが軒を連ねるようになりました。かつては「あのデパートならこのブランドがある」みたいな感覚があったのですが―――。デパートの個性は、バブル以前の方が際立っていましたね。

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「老舗に問う サステナブル経営の要諦」のバックナンバー

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「「変えてはいけないものはない」」の著者

川島 蓉子

川島 蓉子(かわしま・ようこ)

ifs未来研究所所長

ファッションという視点から、さまざまな分野の企業のブランド作りなどのプロジェクトにかかわる。日経MJ、ブレーン、読売新聞などで連載を持つ。2013年から現職。多摩美術大学非常勤講師。Gマーク審査委員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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