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虎ノ門ヒルズの前に立つ「オッサニア」!?

鈴木菜央 NPO法人グリーンズ代表(前)

2014年6月26日(木)

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 「ソーシャルデザイン」はここ数年、時代のキーワードとなっている。ただし、逆にバズワードになる危険性もある曖昧模糊とした概念だ。

 鈴木菜央さんはそうしたソーシャルデザインを旗印にして、地道に活動してきたNPO法人グリーンズの代表。「ほしい未来は、つくろう」をキャッチコピーに仲間たちを集め、ゆるやかにつながり、情報を発信している。

 柔らかなイメージだが、鈴木さんは、発する言葉も行動も率直だ。自らの失敗も衒いなく開陳する。

 「入口が激ゆるな、なりたい自分を目指す場所」と表現するグリーンズ運営の「リトルトーキョー」という場で、ゆるふわ社会学者代表(?)の古市さんが鈴木さんと対話しました。

(中沢明子:ライター/出版ディレクター、本連載取材協力・構成)
(写真:陶山 勉 以下同)

鈴木菜央(すずき・なお)
特定非営利活動法人グリーンズ代表理事。
1976年、タイのバンコク生まれ。イギリス人の父と日本人の母を持ち、6歳から東京で育つ。美術大学卒業後、「アジア学院」でのボランティア、ソーシャル&エコ・マガジン「ソトコト」編集部を経て、2006年に「ほしい未来は、つくろう。」をテーマにウェブマガジン「グリーンズ」を創刊。現在は、妻1人、娘2人、ハムスター1匹と一緒に千葉県いすみ市で「できることは自分で工夫して生きる」田舎暮らしを実践している。著書に『「ほしい未来」は自分の手でつくる』(星海社新書)。サイトはこちら

古市:「リトルトーキョー」、面白いなあ。話題の虎ノ門ヒルズのど真ん前にこんな場所があったなんて。普通のカフェかと思ったら、そうじゃないんですね。

 あ、僕は柚子茶をください。

ライターN:私はスープをいただけますか。

鈴木:(ニコニコしながら)そうそう、そのスープはね、今、「市民」がやっているんですよ。

古市:市民? どういうことですか。

鈴木:ここリトルトーキョーは「仮想の街」なんです。今、市民は50人ちょっと。みんなで税金を払い、その税金をどう使うか市議会を開いて決めます。

 今回は2カ月半の期間でやっていて、税金は3000円。1人につき券を3枚もらって、それぞれのマイプロジェクトに、配分する。「こたつが欲しい」「名刺をつく ろう」「みんなで楽しめる鍋セットを買おう」みたいなインフラ投資的なこともあるし、「本屋をやりたい」「焼き物好きが集まるイベントをやりたい」といったマイプロジェクトもある。そんなふうにして、税金の使い道をプレゼンテーションして、予算が集まったら実行していくんです。

古市:それでそのスープは「スープをメニューに加えよう」というプレゼンから生まれたわけですか。

鈴木:その通りです。プロのシェフではないですが、料理に関わる仕事がしたい市民による、小さなチャレンジの一つとして。他にもいろいろな市民のマイプロジェクトがあるんですよ。たとえば、「起業コンサルティングとタロット占いを合わせたものをやりたい」とか。

 直感から来たアイデアを、小さく始めて試す、ということをやる場が、東京にはないんですよね。「どんなものか、まだわからない」といった段階から自分のやりたいことを探っていく、といったらいいのかな。

古市:?

普段は社会人、夜だけ「市民」

鈴木:市民はみんな、自分のやり たいこと、やってみたかったことをここで表明する。…まずね、そういうことを言う場所が普段の生活圏内にはなかったりしませんか。ここではどんな夢を表明 しても、誰にもバカにされないし、逆に「それ、面白いね」「試すなら、手伝うよ」と言ってもらえる。そんな場所です。

古市:大人が思い思いに夢を語れる場所。確かに、あまりないかも。市民はどういう方が多いのですか。

鈴木:普通に働いている人が多いですが、中にはいわゆる“人生の夏休み”的に、仕事やめて次何しようかな、と考えている人や学生もいます。年齢は20代半ばから30代後半で、20代が中心ですね。

古市:昼間普通に働いて、夜や週末にリトルトーキョーにやってくる、といった人が多いですか。

鈴木:いろいろですが、主にそうです。役職についている50歳ぐらいの方が「なんだか面白そうだから」といらっしゃるケースもありますが。

古市:一般の人もカフェとして使えるけれど、こちらのメイン事業はカフェの運営ではないんですよね。リトルトーキョーをどうイメージすればいいのかなあ。もう少し詳しく教えてください。

鈴木:まず、リトルトーキョーの運営は「日本仕事百貨」を運営する株式会社シゴトヒトと僕が代表を務めているNPO法人グリーンズが共同で運営しています。

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「虎ノ門ヒルズの前に立つ「オッサニア」!?」の著者

古市 憲寿

古市 憲寿(ふるいち・のりとし)

慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員

1985年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員(上席)。大学院で若者とコミュニティについての研究の傍らIT戦略立案等に関わる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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