• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「ネクタイ星人」にならない覚悟

鈴木菜央 NPO法人グリーンズ代表(後)

2014年7月25日(金)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

(前編から読む

古市:鈴木さんは、昔から会社やNPOを立ち上げる未来を想像していましたか。

鈴木:ある意味、そうですね。

古市:いつぐらいから?

鈴木:僕の両親はイギリス人と日本人。小学一年生までタイに住んでいました。1982年に日本に来たのですが、当時の日本は今よりずっと閉鎖的で、違和感を感じまくりました。

鈴木菜央(すずき・なお)
特定非営利活動法人グリーンズ代表理事。
1976年、タイのバンコク生まれ。イギリス人の父と日 本人の母を持ち、6歳から東京で育つ。美術大学卒業後、「アジア学院」でのボランティア、ソーシャル&エコ・マガジン「ソトコト」編集部を経て、2006 年に「ほしい未来は、つくろう。」をテーマにウェブマガジン「グリーンズ」を創刊。現在は、妻1人、娘2人、ハムスター1匹と一緒に千葉県いすみ市で「で きることは自分で工夫して生きる」田舎暮らしを実践している。著書に『「ほしい未来」は自分の手でつくる』(星海社新書)。サイトはこちら(写真:陶山 勉 以下同)

 小学校でなぜこんな軍隊式の体育の授業をやるの? このテストの意味は何? 親の影響もあると思いますが、僕は物事の理由がいちいちわからないと頑張れない性格だから、毎日が意味不明の連続で、全然適応できなかった。

 だからこのまま行って就職したって、成績も良くない自分はたいしたポジションも与えられない、どうせ俺は「これ意味がわからない」とか言って上からアホかと言われて飛ばされるかクビになるか。今の社会の仕組みではみじめな人生しか見えなかった。

古市:そ、そこまで思っていたんですか……。

鈴木:「自分が生きる世界は自分で作っていかないと、俺は絶対に幸せになれない」。そう思って、社長になる!と小学校ぐらいから決めていました。

古市:社長になる!



社長にならなければ、生きていけない

鈴木:社長になるというか、何かの作り手にまわる、といったらいいのかな。

 社会は良く見てみると、「仕事をつくる人」と「仕事をつくられる人」がいると思います。どんな仕事でもいいんです。自分で自分の仕事をつくって、満足して生きていくべきだと思います。大人の社会を見ていて、そこで僕がハッピーに生きていけるイメージがまったくわかなかった。 だったら、僕は仕事をつくる側になりたい。と、子どもなりに考えた結論が、「社長」だったのかも。

古市:そういう思いを抱えながら、しかし鈴木さんは小中高大と日本で過ごしたわけですよね。1年、浪人生活をされつつ。

鈴木:うちの両親は「最低限の条件をクリアすれば全て自分で決めていい」という教育方針で、こういう学校に行きなさい、といったことは一切言われなかった。それで高校も自分で選んだんですが、これが全然合わなくて。

 でも、自分で決めたことだから、自分で責任をとらなければならない。ただただ静かにじっとしていました(笑)。要するに僕は落ちこぼれなんです。

古市:世の中に対してひねた視線を持っていても、投げやりにはならなかったんですね。

鈴木:勉強すれば点はとれるけれど、意味がわからないから勉強しないだけ、といった意識があった。

古市:根っこには自分に対する自信があった?

鈴木:うーん、そうかもしれません。両親はいろいろな国で暮らしてきたから、「国によって価値観の尺度は違い、物事は多様で、見る方向によって見え方は違う」と教わっていた。そして 「弱き者を助け、強き者をくじくのが男だ」といったイギリス人らしいジェントルマンの心構えのようなものを常に言われていた。だから日本社会では落ちこぼ れだけど、日本の社会の見方において、そうであるだけ、と思っていた。

古市:お父様の職業は?

コメント0

「イマドキの社会学者、イマドキの起業家に会いにいく」のバックナンバー

一覧

「「ネクタイ星人」にならない覚悟」の著者

古市 憲寿

古市 憲寿(ふるいち・のりとし)

慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員

1985年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員(上席)。大学院で若者とコミュニティについての研究の傍らIT戦略立案等に関わる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トランプ政権のここまでの動きはスロー。

ジョセフ・ナイ 米ハーバード大学特別功労教授