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「ロールモデルになるんじゃないかと思いまして」

リーマンショックをきっかけに考えた新たな道

2014年6月13日(金)

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 日本の高校を卒業後、米ハーバード大学、フランスのビジネススクールINSEAD(インシアード)で学び、その後25年近くにわたって欧州の投資銀行や国際決済銀行(BIS)、経済協力開発機構(OECD)などで年金基金運用のプロとして活躍。日経ビジネスオンラインで『英語の公用語化って何?』を連載して人気を博した河合江理子氏。

 その河合氏が2012年に日本に帰国して、京都大学の教授に転身。教育という未知の世界に飛び込んだ。今年4月からは京大が世界で活躍するリーダーの育成を目的として2012年に設立した全寮制の5年制大学院「思修館(京都大学大学院総合生存学館)」の教授に就任。活躍の場を広げようとしている。

 海外で積み重ねてきたキャリアを投げ打つ形で教育のフィールドに足を踏み入れたのはなぜか。そこで目指している教育の姿とは。河合氏へのインタビューを5回にわたって紹介する。

(聞き手は中野目 純一)

河合 江理子(かわい・えりこ)氏
東京生まれ。筑波大学附属高校を卒業後、米ハーバード大学に進学(環境学特別専攻)し卒業。フランスの国際経営大学院「INSEAD(インシアード)」でMBA(経営学修士)を取得。1985年にパリのマッキンゼーに入る。その後、ロンドンのシティーでファンドマネジャー、ポーランドで民営化に携わる。1998年に国際決済銀行(BIS)に移り、職員年金基金の運用責任者。経済協力開発機構(OECD)などを経て、2012年4月に京都大学高等教育研究開発推進機構教授に就任。2014年4月から同大学大学院総合生存学館(思修館)教授。著書に『自分の小さな「鳥カゴ」から飛び立ちなさい 京大キャリア教室で教えるこれからの働き方』(ダイヤモンド社)がある(写真:山田 哲也、以下同)

河合さんは、25年近くにわたってずっとヨーロッパに基盤に置いてキャリアを重ねてこられたわけですが、その原点をたどれば、アメリカから始まっているわけですね。

河合:はい。私は高校を卒業後、ハーバード大学に進学する奨学金をグルー基金から受けて留学生となり、同大学で4年間学びました。卒業後は、いったん日本に帰ったのですが、学士号だけでは良い仕事は見つけられないと感じ、フランスのビジネススクール、INSEADでMBA(経営学修士)を取得しました。

 その後、マッキンゼーのパリ事務所で経営コンサルタントとして働くうち、コンサルタントという仕事はとても面白いけれども、何しろ長時間労働が当たり前のハードな職場環境でした。海外でプロフェショナルとして働くなら、金融だろうと。それも資産運用の分野が当時の超成長分野で、その上、投資成績で判断される実力主義の世界なので、女性の仕事としても適しているんじゃないか。そう思って、資産運用の方面に進んだのです。ちょうど日本でバブルが始まる頃でした。

 しばらくイギリスの投資銀行で年金運用をしたり、フランスの証券リサーチの会社でエコノミストとして働いたりしていましたが、主人がポーランド政府の大蔵大臣のアドバイザーになったので、私も一緒にポーランドに移って国営企業の民営化の仕事をしました。ポーランドでは33社の経営を任されてとてもやりがいのある仕事ができました。

 その後に彼がスイスの国際決済銀行(BIS)の方に移ったので、私もそれではスイスで就職しようと。ちょうどBISが職員の年金基金の運用を始める時で、私のファンドマネジャーとしての経験が活かせるということで、1998年に採用していただきました。

コメント5件コメント/レビュー

インタビュイーの河合さんは海外に出ていって活躍した側の人なので、それを踏まえて読めばまったく違和感のない記事です。が、「移民アレルギーのくせにグローバル化、国際的に活躍できる人材を、、なんて平然とぶちあげる日本」をかえりみると、よく練られたジョークですね、としか思えなくなってきます。海外の人材を広く受け入れない国が、国際的に活躍する人材を育成するなんてできるわけありませんね。(2014/06/16)

「インタビュー グローバルキャリアを捨てて帰国 その真意は」のバックナンバー

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「「ロールモデルになるんじゃないかと思いまして」」の著者

中野目 純一

中野目 純一(なかのめ・じゅんいち)

日経ビジネス副編集長

2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

インタビュイーの河合さんは海外に出ていって活躍した側の人なので、それを踏まえて読めばまったく違和感のない記事です。が、「移民アレルギーのくせにグローバル化、国際的に活躍できる人材を、、なんて平然とぶちあげる日本」をかえりみると、よく練られたジョークですね、としか思えなくなってきます。海外の人材を広く受け入れない国が、国際的に活躍する人材を育成するなんてできるわけありませんね。(2014/06/16)

今回の記事で器用で優秀だからこそ業種や職種を問わずご活躍されたのはわかりました。でも海外に若者が多く出て行くように促すことと日本を良くすることは違いますよね。日本を良くしようという革新派とでもいいましょうか、政治家や教育者にありがちなのが、欧米を手本とした政策やら自分の子供は海外で教育を受けさせたいというメッセージの発信は、結局のところ欧米贔屓目線であり、日本をネガティブにとらえている方に日本の魅力を引き出したいといわれても説得力があるように響きません。欧州の若者の就職率の低さは日本の比ではないし、教育レベルの差からか治安も格段に悪い、それでも欧米が合う人もいれば、日本が心地よい人もいるということではないでしょうか。日本の均一的なあり方を批判する割にグローバルの名のもと欧米の真似を進めることも矛盾しているように聞こえます。(2014/06/13)

>「留学しても留年するだけで、全然いいことがない。お金も掛かる」と言う学生たちも、留学を経験して成長し、20代、30代でも責任のある仕事をさせてもらっている人を見ると、意識が変わると思うんです。本当にこれに尽きます。対費用効果がないものに貴重な金を出す学生や親はいません。学生や親の目は就職を見ていますから、職場が変わらないと本当にどうしようもありません。また、もう一つ言うなら筆者のような「凡人には到底真似できない」方からの言葉は2極化した学生にはあまりに遠すぎて、届きません。社会が国際化アレルギーを克服するには、「釣りバカ日誌」の浜ちゃんのインターナショナル版みたいなロールモデルが、求められているのではないでしょうか。(2014/06/13)

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三品 和広 神戸大学教授