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「国際機関で日本人は少数派という状況を変えます」

京都大学「思修館」が官民と連携して取り組む新たなリーダー育成

2014年6月20日(金)

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 日本の高校を卒業後、米ハーバード大学、フランスのビジネススクールINSEAD(インシアード)で学び、その後25年近くにわたって欧州の投資銀行や国際決済銀行(BIS)、経済協力開発機構(OECD)などで年金基金運用のプロとして活躍。日経ビジネスオンラインで『英語の公用語化って何?』を連載して人気を博した河合江理子氏。

 その河合氏が2012年に日本に帰国して、京都大学の教授に転身。教育という未知の世界に飛び込んだ。今年4月からは京大が世界で活躍するリーダーの育成を目的として2012年に設立した学寮制の5年制大学院「思修館(京都大学大学院総合生存学館)」の教授に就任。活躍の場を広げようとしている。

 海外で積み重ねてきたキャリアを投げ打つ形で教育のフィールドに足を踏み入れたのはなぜか。そこで目指している教育の姿とは。河合氏へのインタビューを5回にわたって紹介する。第2回目は、グローバルリーダー養成を目指す思修館の狙いや、学生の指導に当たる河合氏の思いについて伺った。

(聞き手は中野目 純一)

河合 江理子(かわい・えりこ)氏
東京生まれ。筑波大学附属高校を卒業後、米ハーバード大学に進学(環境学特別専攻)し卒業。フランスの国際経営大学院「INSEAD(インシアード)」でMBA(経営学修士)を取得。1985年にパリのマッキンゼーに入る。その後、ロンドンのシティーでファンドマネジャー、ポーランドで民営化に携わる。1998年に国際決済銀行(BIS)に移り、職員年金基金の運用責任者。経済協力開発機構(OECD)などを経て、2012年4月に京都大学高等教育研究開発推進機構教授に就任。2014年4月から同大学大学院総合生存学館(思修館)教授。著書に『自分の小さな「鳥カゴ」から飛び立ちなさい 京大キャリア教室で教えるこれからの働き方』(ダイヤモンド社)がある(写真:山田 哲也、以下同)

今年4月から同じ京都大学の学寮制大学院「思修館」に移籍されました。この大学院の概要を教えていただけますか。

河合:思修館を一言で表すと、「総合生存学」を通じてグローバルリーダーを育成する5年一貫の博士課程の大学院です。

 現在、我々が直面している「人類と地球社会の生存」という大問題。これには様々な要素が複雑に絡んでおり、一つの学問だけで解決できるものではありません。このような複合的社会課題を克服するための思想や政策、方法を幅広く探究する学問が、「総合生存学」です。

 思修館では、「八思」と呼ばれる8つの分野、すなわち「人文・哲学」「経済・経営」「法律・政治」「語学」「理工」「医薬生命」「情報・環境」「芸術」にわたって、高度な知識と語学力を獲得できるカリキュラムを用意しています。

 このように、文系と理系を問わず様々な学問を結びつけ、複合的な社会問題の解決を探求する。そこに「総合生存学」の意義があります。

普通、大学院といえばある専門分野のプロを育成するという色彩が濃いのですが、思修館はそれとは異なるわけですね。

河合:そうですね。思修館の目的は、これまでの手法にとらわれず、大学、産業界、国が一体となって、どの組織・どの業界・どの国でも通用し得る高度な知識と実践的課題解決能力を持った、志あるリーダーを育てることです。

 今までの大学院は、どんどん専門化していって、特定の分野を極めるところに価値がありましたが、思修館はインターンシップ(就業体験)で新しい経験を得たり、見識を高めたりすることを重視しています。

 例えば、ある開発途上国の医療政策を改善したいという学生がいれば、法律・政治だけでなく、経済、医学、薬学など、学際的に勉強できます。ほかの博士号は、卒業後にアカデミアに残ることが目標ですが、思修館の場合は企業や国際機関などにも道が開けるところが新しい点だと思います。

コメント3件コメント/レビュー

ではまず、自国の目線から近代史以降を学校で教えてください。戦勝国から押し付けられた出過ぎたマネをした非白人圏の国といったような歴史を周りの大人から教えられて自分の国に誇りを持つ人間など育ちはしません。欧米文化で愛国心に目覚める方もいますが、帰国したとたんに欧米人のような言動をする方も多いのが現実。確固とした日本への愛国心を持った方がいてこそ、欧米など特定の地域に偏らない真のグローバル人材が生まれる源となりましょう。(2014/06/20)

「インタビュー グローバルキャリアを捨てて帰国 その真意は」のバックナンバー

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「「国際機関で日本人は少数派という状況を変えます」」の著者

中野目 純一

中野目 純一(なかのめ・じゅんいち)

日経ビジネス副編集長

2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

ではまず、自国の目線から近代史以降を学校で教えてください。戦勝国から押し付けられた出過ぎたマネをした非白人圏の国といったような歴史を周りの大人から教えられて自分の国に誇りを持つ人間など育ちはしません。欧米文化で愛国心に目覚める方もいますが、帰国したとたんに欧米人のような言動をする方も多いのが現実。確固とした日本への愛国心を持った方がいてこそ、欧米など特定の地域に偏らない真のグローバル人材が生まれる源となりましょう。(2014/06/20)

すぐに成果が出るものではないでしょう。でも、思修館の卒業生が、ハーバードやオックスフォードの院の卒業生と互角に、願わくば彼らが舌を巻くほど知性と実行力をもって世の中で渡り合うというような光景を、いつか見られるといいなと思います。文科省や旧国立大学の旧態依然の保守的勢力に潰されないで頑張ってください。(2014/06/20)

国際機関の日本人を増やしたりして、本当に大丈夫なのだろうか。勿論大丈夫だと思っているからそうしたいと考えているのだろうが、日本ムラの中のことや近隣諸国とのいざこざを「海外から」発言することでおかしな方向に持っていこうとする輩が増えるだけでは困る。国際金融の機関だったり、国連からなにやら美名を頂戴した妙な思想の組織だったり、これまでそのような者が沢山いたのだから。はっきり言って、あまり信用できない。特にグローバリズム信者は。そして、そのような分野に関心を持ちそうな者こそがまさにそれに該当する。(2014/06/20)

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