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「60歳新入社員」がやってくる

シニアを活かせない会社は成長できない

2014年6月24日(火)

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 雇用延長、定年後の再雇用、再就職…。これからの職場では、60代以上の従業員がどんどん増えてくることが予想される。

 彼らの知識や経験をうまく活用しながら、貴重な戦力とするには何が必要か。特に、時には自分の親くらいに年が離れた「年上部下」を持つことになる30~40代の上司にとっては悩みどころの1つだろう。「年上の部下は扱いにくい」という声もよく聞かれる。

 『60歳新入社員の伸ばし方、活かし方』の著者、自分楽の﨑山みゆき代表は「60代の心身の変化、つまり『老化』をきちんと理解した上で、コミュニケーションを取ることが重要だ」と指摘する。

 年齢からくる視力や筋力、記憶力などの低下を理解せずに、「仕事が遅い」「何度言っても覚えない」と注意しても意味がない。日本ではまだあまりなじみのない「ジェロントロジー(老年学)」の観点から、﨑山氏に60代以上の社員の活かし方を語ってもらった。(聞き手は西頭 恒明)

著書のタイトルにもなっていますが、「60歳新入社員」というのはインパクトがある言葉ですね。

﨑山:これまで新入社員といえば、高校や短大、大学などを卒業した20歳前後の人たちを指していました。しかし、65歳定年制の時代を迎え、60歳になって雇用延長や再雇用、再就職のために新しいスタートを切る人たちが増えています。

崎山みゆき(さきやま・みゆき)氏
自分楽代表取締役。桜美林大学大学院国際学研究科修士(MA)、学術博士。静岡大学大学院客員教授・産業ジェロントロジー研究会主宰。

 そうした人たちを「60歳新入社員」と呼ぶことにしました。60歳で会社をリタイアして、悠々自適な年金生活を楽しもうという時代はもう終わりました。還暦は「2度目の成人式」と捉える必要があります。

たとえ雇用延長や再雇用によって、同じ職場で働き続けるのだとしても、「新入社員」という意識を持てということですか。

﨑山:そうですね。「再雇用」とか「雇用延長」と言うと、どうしても今までの延長線上で捉えがちですが、それでも週4日勤務になるとか、1日の勤務時間が短くなるとか、ライフサイクルは当然変わります。ですから、自分のマインドを一度リセットし、新入社員として新たにスタートするのだという意識を持ってもらいたいという意味を込めています。

 同時に、この人たちの上司になる30~40代の人たちには、「年上部下は扱いにくい」といった先入観を持たず、彼らは新入社員なのだという意識でうまくコミュニケーションを取ってほしいですね。

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「「60歳新入社員」がやってくる」の著者

西頭 恒明

西頭 恒明(にしとう・つねあき)

日経ビジネス副編集長

1989年4月日経BP社入社。「日経イベント」を経て、96年8月「日経ビジネス」編集部に異動。2008年10月日経ビジネス副編集長。2009年1月日経情報ストラテジー編集長。2012年1月より現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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