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工場に忍び寄るサイバーリスク

製造設備にもセキュリティの考えが当たり前に

2014年6月30日(月)

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 モノ作りが支える国、日本。製造拠点が多く海外に移転したとは言え、いまだに重要製造拠点の多くは日本に存在し、そして難易度の高い製品や利益率の高い製品などは、それらの拠点で製造されている。

 そんな工場に、サイバー攻撃が仕掛けられることを想像したことがあるだろうか。製造設備のコントロールシステムが狂わせられれば、製造物がすべておしゃかになるかもしれない。あるいは重要な製造ノウハウが、知らない間に流布している可能性もある。製造設備がネットワークから切り離されていない限り、サイバー攻撃は常に隣にあるリスクなのだ。

 日本の工場はサイバー攻撃に対して、どのように対処していく必要があるのか。米国の政府機関で長い期間セキュリティ政策の策定に携わったハワード・シュミット氏に聞いた。

(聞き手は木村知史)

近年、工場をはじめとする製造施設がサイバー攻撃の標的になっています。

ハワード・シュミット(Howard Schmidt)氏
米リッジ-シュミッド サイバー共同パートナー/米ファイナルコード取締役/デジタルアーツ海外戦略アドバイザー

元米国大統領サイバーセキュリティ特別補佐官としてサイバーセキュリティ政策の策定に長年携わる。防衛、法執行機関、企業セキュリティの分野で40年以上のキャリアを持ち、空軍特別補佐官、FBI、米マイクロソフト、米イーベイ、米セキュリティ団体などにて数々の要職を務めた。現在は戦略コンサルタント会社リッジ-シュミッド サイバーをDHS初代長官のトム・リッジ氏と共同設立し、数々のトップ企業や各国政府へのサイバー・セキュリティアドバイザー及びコンサルタント業務に従事する。一方で、様々なカンファレンスやセミナーなどでの講演をし、グローバルでのセキュリティ向上に向けての活動を積極的に行っている。同氏がビデオでメッセージを伝える関連セミナーはこちら

シュミット:ネットワーク上でハッキングなどの犯罪行為が行われるようになって間もない頃と比べて、今は状況が変わってきています。その目的がビジネス情報の収集といったところから、産業用制御システムやシステム監視やプロセス制御を行うSCADAシステム、実際にモノを製造する製造装置などの製造設備に犯罪者の興味が向けられるようになってきました。

 製造設備への侵入は、サイバーセキュリティを行っている研究者の研究対象だったのですが、次第に犯罪者やハッカーも手を伸ばし始め、製造設備に侵入する様々な方法を探り始めたのです。そして最終的には、国家が登場してきました。国家はそれらを参考にして、紛争のさなかに「製造設備を停止させても構いませんか」などと脅迫するようになりました。それが自動車の製造設備であったり、家電製品の製造設備であったりするのです。

サイバー攻撃には、様々な標的があるにも関わらず、なぜそのような製造設備が狙われるようになってきたのでしょうか?

シュミット:様々な理由がありますが、1つ目としてはそもそも破壊しようという理由があります。2つ目は企業が製品を製造するときの企業秘密を手に入れたいためです。3つ目は国の経済には欠かせない製品を製造する能力を破壊させてやりたい、ということです。

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「工場に忍び寄るサイバーリスク」の著者

木村 知史

木村 知史(きむら・ともふみ)

日経ビジネスDigital編集長

日経メカニカル、日経ものづくり編集などを経て、2014年4月から日経ビジネスDigital編集長。アプリ開発やサイト運営をメインの業務とする一方で、製造業関連や中国関連の記事をサイトに執筆。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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