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元プラモ少年が、全盛期を取り戻せるアイテム

マックスファクトリー社長、MAX渡辺氏に聞く【承前】

2014年7月14日(月)

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(前編から読む

 フィギュアなどのホビー分野のトップメーカー、株式会社マックスファクトリーが今年、プラモデルに参入した。ゲームを初めとする趣味に人気を奪われ、かつての勢いを失った業界だが、同社の「太陽の牙ダグラム」のプラモデルはスマッシュヒット。シリーズ化を進めるという。

※今回は聞き手(通常は太字で表示)のお喋りが多く、読みやすくするためフォーマットを変更してお届けします

ーー ところで、今回の「ダグラム(アニメ「太陽の牙ダグラム」の主役メカ)」によるプラモデル参入はご商売としてはどうなんでしょう。一気に1万2000個を売り切るヒットとなれば、もう金型分はペイされて。

MAX渡辺(まっくすわたなべ)
本名:渡邊 誠。株式会社マックスファクトリー代表。1962年生まれ。早稲田大学商学部卒。在学時からプロのモデラーとして活躍し、ホビー雑誌の作例を数多く手がけ、いくつもの技法を開発、普及させる。1987年マックスファクトリーを設立。

渡辺:はい。単体のことでいうなら超えています。初っぱなで金型がリクープできるというのは予想してなかったので、大変うれしい悲鳴ですね。

ーー 当初は「1年ぐらいかけて徐々に回収して、もうけが出始めるのかな」みたいな感じだったわけですか。

渡辺:このシリーズが続いていって、第2弾、第3弾といくうちに、「ああ、いつの間にかダグラムの金型、ペイできたね」という。今のプラモデルの商売って基本的にそういう感じがほとんどだそうです。

ーー なるほど。

渡辺:ですので、必ずバリエーションを出して、同じ金型をできるだけ活用して2個、3個でペイする。いわゆるスケール物といわれている、飛行機であるとか、戦車であるとかのカテゴリーのプラモデルたちは、そうやって商品設計されているそうです。

「痛飛行機」は、業界的には「発明」です

ーー あっ、じゃあ、痛飛行機とか、痛車とか、痛戦車とかって絶好の商品なわけですね(※アニメ絵のヒロインたちの絵が大きく描かれたクルマや飛行機。ファンが自らの本物のクルマで始めて、それがプラモ化されるようになった。今や自衛隊もときどきやっている)。

渡辺:非常に鋭いところを突かれますね、その通りです。実は逆転していて、痛飛行機のプラモがどーんと売れちゃって、ペイどころか、「これをやればいいんじゃないか」という話になっているという(笑)。

ーー あれを見て「名門メーカー、洒落分かりすぎでしょ」とか事情も知らずに思ったんですけど、そうだったのか。すでにある「本物」に、デカールさえ用意すればOKで、金型、まったく変えなくていいんですもんね。

渡辺:スケールモデルの世界では、あれはもう「発明」レベルの新商品ですよ。

ーー  「痛プラモ」は発明レベル、そうなんだ。今日はいい取材だ。

渡辺:古くからのスケールモデルファンの方はびっくりしているけれど、あの売り上げで新しい飛行機や戦車の金型を起こせるんですから。

ーー ところで、工場自体はやはり中国で?

渡辺:はい。フィギュアもそうです。工場は別ですが、管理しているところが一緒です。

ーー 例の海洋堂のWTM(ワールド・タンク・ミュージアム、精巧な戦車の食玩シリーズ。2002年~、発売はタカラトミー)あたりから、我々は中国のおかげで信じられないぐらいのクオリティーの玩具を信じられない値段で買えていたわけですが、今後はどうなんでしょうね。

コメント10件コメント/レビュー

「艦隊これくしょん」は「艦娘」という概念でスケールモデルとフィギュアをつなぐ前代未聞の存在に化けるポテンシャルがありますが、それを受けたフィギュア界、スケールモデル界の反応が知りたいと思います。(2014/07/15)

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「元プラモ少年が、全盛期を取り戻せるアイテム」の著者

山中 浩之

山中 浩之(やまなか・ひろゆき)

日経ビジネス副編集長

ビジネス誌、パソコン誌などを経て2012年3月から現職。仕事のモットーは「面白くって、ためになり、(ちょっと)くだらない」“オタク”記事を書くことと、記事のタイトルを捻ること。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

「艦隊これくしょん」は「艦娘」という概念でスケールモデルとフィギュアをつなぐ前代未聞の存在に化けるポテンシャルがありますが、それを受けたフィギュア界、スケールモデル界の反応が知りたいと思います。(2014/07/15)

「生産、製造」にまつわる進行形の現実とマーケティング絡めた軽い示唆を含んだ続きでございましたね。千切れるデカールは何のメタなのか、というのは深読みし過ぎですね(w「老」眼鏡ネタで同世代的リアルを不意打ちな感じで示されたときはちょっと泣けてきました、私もそろそろ作ろうかな。(うーん、この先、近いうちに某戦車モノの記事を書こうとされてませんか?)(2014/07/15)

よく「男はいつまでたっても子供だ」と世間で言いますが、先週、今週のこの記事へのコメント欄を読んで、つくづくその通りだと納得。(いい意味でです。)なんか皆さん、えらく楽しそー。デスクで人目を忍びつつ、嬉々としてコメントを打ち込んでいるおじさんたちの姿が目に浮かびます。(同世代のおばさんより。)(2014/07/14)

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