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「オタク」文化にハマる欧州18歳女子の示唆

2014年7月15日(火)

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 日経ビジネス7月14日号の特集「コンテンツ強国へ この“熱狂”を売れ!」は、18歳のオーストリア人女性のエピソードから始まる。特集の見開き扉ページではコスプレをしてポーズを決めている。

 彼女を取り上げたのは、彼女が日本の「Otaku(オタク)」文化にハマる外国人ファンの象徴に思えたからだ。日本のアニメ・マンガ・ゲーム・コスプレ・アイドルに精通し、日本語も不自由なく操る。

 彼女は、なぜ日本にハマったのか。その経緯は日本のコンテンツ産業に様々な示唆を与えてくれる。

(文中敬称略)

 6月下旬、秋葉原。オーストリア・ザルツブルグ出身の女性をモデルに、特集向けの撮影を行った。彼女の名は「ケーキ姫☆優海」。2010年1月、動画サイト「ニコニコ動画(ニコ動)」に動画を投稿して以来、そのハンドルネームで活動している。

日経ビジネス7月14日号特集の扉ページに見開きで掲載したケーキ姫の写真(別カット)。コスプレは、「艦隊これくしょん」のキャラクター(写真=的野 弘路、以下同)

 やはり秋葉原は外国人の姿が多い。相変わらずメイド服に身を包んだコスプレ姿も多い。その中にあっても、人気のオンラインゲーム「艦隊これくしょん」のキャラクターに扮したケーキ姫は目立っていた。

 撮影の合間、道行く人からカメラを向けられると、快くポーズを決めるケーキ姫。実は彼女、生粋のオーストリア人でありながら、日本のアニメやアイドルにどっぷりとハマり、そのうち日本のアイドルグループの一員にもなったという異色の経歴を持つ。

きっかけは、日本製ゲームソフトのイラスト

 「あ、テイルズだ!私、めっちゃ好きなんです」。撮影ポイントを探していると、彼女はある看板を指さした。人気ゲームソフト「テイルズ オブ」シリーズのキャラクターが描かれた看板だ。

 テイルズ オブ シリーズは、彼女が日本のポップカルチャーに傾倒していくきっかけとなった思い出の作品。2003年夏に発売されたニンテンドーゲームキューブ向けのゲームソフト「テイルズ オブ シンフォニア」をクリスマスプレゼントとしてもらい、可愛らしいキャラクターやイラストに惹かれた。ケーキ姫は、こう言って笑う。

 「絵の雰囲気が気に入って、自分で描きたいと思うようになって、調べたら、同じようなイラストが日本にはいっぱいあることが分かった。そこからオタクになっていったんです」

「コンテンツ強国へ この“熱狂”を売れ!」のバックナンバー

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「「オタク」文化にハマる欧州18歳女子の示唆」の著者

井上理

井上理(いのうえ・おさむ)

日経ビジネス記者

1999年慶応義塾大学総合政策学部卒業、日経BPに入社。以来、ネット革命などIT業界やゲーム業界の動向を中心に取材。日本経済新聞への出向を経て2014年4月より日経ビジネスの電機・ITグループ

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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