• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「底のないバケツ」からの脱却

製造請負大手の日総工産が正社員制度を導入へ

2014年7月24日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 製造業を人材面から支える存在として製造請負がある。企業が業務の一部を外部に委託するアウトソーシングの1種で、メーカーと製造請負業者が契約を結び、製造工程の一部を請け負う。そのため製造請負業者は大量の労働者を抱えておく必要がある。

 目下の人手不足で、製造請負業者も労働者を確保することに苦労している。そこで業界老舗で大手の一角を占める日総工産の清水竜一社長に対策を聞いた。清水社長は、登録している約1万人の契約社員を順次正社員として雇い入れる方針を明らかにした。ユニクロ(小売り)やスターバックスコーヒージャパン(外食)などで始まった正社員化の動きが、製造請負にも広がってきた。ただ、人手不足を解消するためだけの正社員制度ではない。

製造現場の人手不足はいつから始まったのですか。

清水:まずはここ数年の動きから説明します。ご承知の通り、リーマンショック後の大不況で日本国内の製造業は大打撃を受けました。生活必需品以外、生産量は概ね5割近くも落ちたでしょう。とりわけ、国際競争力が高いと言われてきた自動車やエレクトロニクスで落ち込みが大きかったのです。

清水竜一(しみず・りゅういち)氏 1961年5月神奈川県生まれ。86年日本大学生産工学部卒業。88年に父の清水唯雄氏が創業した日総工産入社。91年取締役就任。取締役生産事業本部長や取締役管理本部長を経て2004年社長に(現職)。日本生産技能労務協会の会長や人材サービス産業協議会の理事も務める。尊敬する経営者はアサヒビール元社長の樋口廣太郎氏。趣味はスキー、ゴルフ、海釣り(写真:北山宏一)

清水:何とか持ち直してきた頃に東日本大震災がありました。その後に急速な円高が進み、輸出型メーカーにおいて国内工場の競争力は大変厳しいものとなりました。そのため、多くのメーカーが海外に生産シフトしました。海外移転が進んだ結果、人材マーケットにおいて求人の数が大きく落ち込みました。

 とは言え、2012年秋頃からでしょうか、国内でも一部エリアで求人が回復してきました。とりわけ大きく求人が増えたのは東北です。

復興のため、建設現場で人手が足りなくなったことはよく知られていますね。

清水:実は、復興需要だけではないんです。トヨタ自動車が2012年7月、宮城県黒川郡大衡村とその周辺にコンパクトカー専門の製造拠点を置きました。俗に言う、「東北第2トヨタ市」です。トヨタだけでも7000人以上の従業員が働く大工場ですから、関連する部品メーカーなども含めると、ものすごい数の求人オーダーが入りました。

 東北地方では震災で失業された方はたくさんいらっしゃいました。しかし、補償制度などの関係で地元を離れられない人もかなりいた。そこで我々としては、同じ東北でも被災していない日本海側や北海道などにまで広げて何とか人手をかき集めようと奔走しました。

 これは局所的な動きですが、2013年の秋頃からは人手不足が全国的に広がってきました。理由は景気回復と円安です。自動車や自動車に使う部品、特にパワー半導体や電池などの生産量が大きく回復しました。その後、消費増税前の駆け込み需要も加わって、求人数は一気に増えました。

コメント0

「キーパーソンに聞く」のバックナンバー

一覧

「「底のないバケツ」からの脱却」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック