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第2回 子どもの6人に1人が貧困に苦しむ日本の現実

File4 日本の飢餓 阿部彩

  • 高橋 盛男

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2014年7月30日(水)

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 阿部さんは、著書に2008年発行の『子どもの貧困』(岩波新書)があり、今年その続編となる『子どもの貧困2』(同)を上梓した。この問題に長く取り組んできている。

 自分ではどうにもできないのが、子どもの貧困の深刻な点。さらに問題なのは、貧困による負の連鎖がさまざまなかたちで、その子にふりかかっていくことだ。

子どもの貧困は負の連鎖に

 子どもの貧困で、まず目に止まるのが「食事が満足に与えられていない」ことである。「小中学校の養護教員や児童養護施設などから、その実態を示す声がよく上がってきます」と阿部さんはいう。

 たとえば「連日、朝食を食べずに登校する児童」「給食が1日で唯一の食事だったという子」「夏休みが明けて学校に来ると、痩せている子」がいるといった事例だ。

 阿部さんは現在、新潟県立大学の村山伸子教授が行っている「世帯の経済状態と食生活の関連」についての共同研究に参加している。そこでは、低所得世帯の児童は「休日の朝食を欠食する」「野菜の摂取頻度が低い」「インスタント麺やカップ麺の摂取頻度が高い」などの傾向が明らかに見られる。

「食事が不十分ならば当然のこととして、子どもの健康や発達に影響が出てきます。ところが、貧困世帯では子どもが病気になっても、医療費が払えないから病院に連れて行けないというケースも多々ある。そんなふうに、貧困が負の連鎖を生んでいきます」

国立社会保障・人口問題研究所の阿部彩(あべ あや)社会保障応用分析研究部部長。『子どもの貧困―日本の不公平を考える』『子どもの貧困II――解決策を考える』(共に岩波新書)、『弱者の居場所がない社会――貧困・格差と社会的包摂』 (講談社現代新書)などの著書がある。(以下撮影:藤谷清美)

『ナショナル ジオグラフィック日本版』本誌2014年8月号では2050年、90億人時代に向けた特集「米国に広がる新たな飢餓」を掲載しています。Webでの紹介記事はこちら。フォトギャラリーはこちらです。ぜひあわせてご覧ください。

コメント4件コメント/レビュー

我が国の教育への公費負担がOECD諸国の中で最低。将来への投資と思い、低所得者世帯の子供には大学まで無料にするか、給付型の奨学金を設けるべき。(2014/07/30)

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我が国の教育への公費負担がOECD諸国の中で最低。将来への投資と思い、低所得者世帯の子供には大学まで無料にするか、給付型の奨学金を設けるべき。(2014/07/30)

学校で朝ごはんを出してはどうか。もともと昼だって戦後の食糧難を補うために始めたことだし。カップ麺を買うお金があればキャベツ一玉変える。カップ麺にするのは調理する気がない、もしくは時間がないからと思うが、それをとやかく言ったところで子供の栄養状態が改善するとは思えない。親が食べさせられなければ第三者がやるしかない。日本人にその覚悟があるかどうかが問われている。学校にしても、給付型の奨学金がもっとあっていいはず。全額給付とは言わないまでも、今のように年間100万円の学費を自腹(ローン含む)でというのはハードルが高すぎる。教育は家計に余裕がないとなかなか気を配れない。まして親自身が中卒高卒となると、自分の子供にそれ以上と考える親は少数派だろう。子供の方も、親が望まないのに無理してまで大学に行きたいと考えて実行するとなると、相当強い意志がなくてはならない。逆にそこまで強い意志があるのであれば周りの援助も必要ないだろう。(2014/07/30)

公務員に年間1000万の年金を支払い続ける財源ならあるのに、貧困に苦しむ子供たちに最低限の食料を配布する財源すらないという、この国の異常な政治について、もっと、もっと、色々な人に声を上げて頂きたいと思っています。自分は結婚しないまま、子供を生めない年齢になりました。自分自身の生活さえ立ち行かず、いつ、(自分が)餓死してもおかしくない状態で、とてもではないですが、可哀相で子供など生めません。国が女子供を守らないから少子化するのに、的外れな少子化対策ばかりしている。どんどん、声を上げて欲しいと思います。日本に餓死するような貧困はない、などと勘違いしている、愚かな『恵まれた人々』に届くまで。(2014/07/30)

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