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ヒット商品をつくるための基盤とは?

  • 小林 三郎

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2014年8月7日(木)

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小林 三郎氏(右)
中央大学大学院戦略経営研究科 客員教授。1971年本田技術研究所に入社。1987年に日本初のエアバッグの開発・量産・市販に成功。2000年にはホンダの経営企画部長に就任。退職後、一橋大学大学院国際企業戦略研究科客員教授を経て、2010年4月から現職。主な著書に『ホンダ イノベーションの神髄』、『ホンダ イノベーション魂!』など。
田子 學氏(左)
エムテド代表取締役 アートディレクター/デザイナー。東芝、「アマダナ」(リアル・フリート)での活動を経て独立起業。現在、慶應義塾大学大学院SDM研究科特任教授、法政大学デザイン工学部非常勤講師、東京造形大学非常勤講師も務める。主な著書に『デザインマネジメント ~アップル、グーグル、アウディ、ダイソンの経営の基本はこれだ』など。
(撮影:栗原 克己)

 全く新しい価値を実現する商品をつくるマニュアルはないが、そのための基盤となることはある。意外と思われるかもしれないが、それは哲学だ。その哲学とは、教科書に載っているような堅苦しいものではなく、自分たちの生活や仕事に密着したものである。

北欧で見えてきたこと

田子:私は大学を卒業後、東芝に入社して、そこでプロダクトデザインのイロハを学びました。主に家電のデザインを担当していたのですが、1990年代末にスウェーデンの世界的な家電メーカーエレクトロラックス社との間で協業の話が持ち上がりました。単身ストックホルムにあるエレクトロラックス社の本社を訪れ、デザインの視点から協業の可能性を探るワークをしました*。

 その時、向こうのデザイナーから、「なぜエレクトロラックス社は同社らしいものづくりができるのか」をテーマにしたレクチャーを受けました。彼らのものづくりは、暮らしが出発点で、スウェーデンらしい暮らしをいかにして体現するかを考えて商品を造っていきます。ただ、それだけだと遊びがなくて堅くなるから、スウェーデンの面白いところやユニークなところを混ぜ込むという。しかも、同社の家電は世界中で販売されているので、スウェーデンらしさを基本に地域の生活に合わせて変化をつけている。地域を表現する力がデザインにはあり、エレクトロラックス社はその力を生かすデザインをしているのだなと感心しました。すると、突然聞かれたのです。「學(田子さんの名前)の東芝は、何を東芝らしさと考えてデザインをしているのか」と。いわば、デザインの哲学を問われたのです。

 僕は絶句状態、何も言えませんでした。東芝に限らず、当時、日本の家電のデザインは、事業部門から示された仕様に合わせることが多かったのです。その事業部門にしても、ほとんど量販店の言いなりで、哲学どころではない。顔から火が出るような思いでした。

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