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映画「テルマエII」、納得いきましたか、ヤマザキさん?

漫画家 ヤマザキマリさん 第1回

2014年8月5日(火)

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 超ベストセラーとなった『テルマエ・ロマエ』の後も、スティーブ・ジョブズの評伝や、とり・みき氏との合作『プリニウス』など、次々と新しいテーマに取り組み、作品世界を開拓中の漫画家、ヤマザキマリさん。10代でイタリアに渡り、フィレンツェ、札幌、カイロ、ダマスカス、リスボン、シカゴ、そしてベネツィアと、まさしく地球を縦横に移動しながら生きてきた。女、男を言う前に、そこにあるのは、まず「人間」。特大のスケール感あふれる人生を聞いていきましょう。

ヤマザキマリ
1967年東京都生まれ。1984年、高校2年の時にイタリアへ渡り、フィレンツェのイタリア国立美術学院で油絵と美術史を学ぶ。96年に帰国し、大学のイタリア語講師、札幌テレビ放送の温泉レポーター、日伊協会の事務局及び美術展のキュレーターなどを務める。2002年、イタリア人の比較文学者、ベッピ・キウッパーニとの結婚を機に、エジプト・シリア・ポルトガル・アメリカなどに暮らす。04年、婚家のユニークな家族を描いた『モーレツ! イタリア家族』から漫画執筆を本格化。10年『テルマエ・ロマエ』が「マンガ大賞2010」「第14回手塚治虫文化賞短編賞」を受賞。単行本は累計900万部以上の売り上げを記録。同作を原作にした邦画「テルマエ・ロマエ」「テルマエ・ロマエII」も大ヒット。その他の作品に「ルミとマヤとその周辺」「スティーブ・ジョブズ」「プリニウス」(とり・みき氏と合作)等、エッセイでは「テルマエ戦記」「望遠ニッポン見聞録」「男性論」等がある。(写真:鈴木愛子、以下同)

―― この4月には、空前のヒット漫画『テルマエ・ロマエ』を原作にした映画「テルマエ・ロマエⅡ」が公開されました。前作に続き、こちらも興行収入が34.6億円と快調です(編注:インタビュー時点の数字。2014年7月23日に東宝が公開した興行収入は44億円)。

ヤマザキ:「Ⅰ」では、主役の阿部寛さんはじめ役者のみなさんが「俺が古代ローマ人って、どういうことよ?」みたいな感じだったのですが、「Ⅱ」になったら、みんな「古代ローマ人なら俺たちに任せろ」と言わんばかりに盛り上がってくださって(笑)。

―― その「Ⅰ」である映画「テルマエ・ロマエ」は、2012年に公開され、興行収入59.8億円で、同年の興収第2位を記録。同時に、原作者のヤマザキさんが原作者の権利について発した「問題提起」が、非常に注目を集めました(→その辺りの事情は「とり・マリ対談」で)。「Ⅱ」では、懸案となっていた権利関係はクリアできたのですか。

「テルマエⅡ」はかなり前進

ヤマザキ:はい、おかげさまで「Ⅰ」の時の経験をもとに、出版社を通してではなく、弁護士を介して、原作者である私と映画の制作サイドとで直接、契約を結ぶことができました。だからといって、すごいお金が私に入ったわけじゃないですよ。原作使用料は「Ⅰ」の2倍ほどになったぐらいですが、「Ⅱ」では自分が契約に直接関わることができましたし、契約の内訳もある程度開示していただけました。それだけでも、前進できてよかったなと思っています。

―― 累計部数が900万部以上に達した漫画『テルマエ・ロマエ』に続いて、今は、スティーブ・ジョブズの評伝『スティーブ・ジョブズ』や、ヴェネツィア貴族の末裔を主人公にした渋い物語『ジャコモ・フォスカリ』の連載と、次々と新しいテーマに挑まれています。「日経ビジネスオンライン」の読者にとっては、とり・みき氏との合作『プリニウス』(「新潮45」に連載中)も、注目度が高いですよね。

編集Y:すみません。もう冒頭から横入りさせていただきます。とり先生と言えば、締め切りが過ぎても原稿が来ない、という編集者泣かせの作家さんとして有名で、私も…いや私の話はどうでもいいんですが、「プリニウス」ではそんなとり先生と合作をされた。一体、どのようにしたらそんなことが可能なのでしょうか。

ヤマザキ:……うん、編集Yさんのそのお気持ちは、大変よく分かることでございますよ(笑)。

 まず、話のプロットや構成などは、おおむね私が考えます。それでネーム(漫画における下書き)の段階で、とりさんからも意見を聞いて2人が納得のいくように調整し、原稿作成に取り組みます。

コメント7件コメント/レビュー

「ジョブズみたいな男と限界まで付き合い続けた、スティーブ・ウォズニアックというエンジニアもすごい。」全面的に同意します。アップルというとみんなジョブズの功績ばかりいうけど、ウォズさんがおられなければアップルはなかったんですよ~~!!あの偏屈で傲慢で神経質なジョブズとコンビを組めたのはウォズさん以外いないでしょう。ウォズさんの持つ性格、全てを包み込み許す器の大きさと、エンジニアとしての腕があってこそジョブズとうまくやっていけたんです。それがジョブズの先進的センスと合体してアップルが出来たと言っても過言ではありません。(2014/08/12)

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「映画「テルマエII」、納得いきましたか、ヤマザキさん?」の著者

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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「ジョブズみたいな男と限界まで付き合い続けた、スティーブ・ウォズニアックというエンジニアもすごい。」全面的に同意します。アップルというとみんなジョブズの功績ばかりいうけど、ウォズさんがおられなければアップルはなかったんですよ~~!!あの偏屈で傲慢で神経質なジョブズとコンビを組めたのはウォズさん以外いないでしょう。ウォズさんの持つ性格、全てを包み込み許す器の大きさと、エンジニアとしての腕があってこそジョブズとうまくやっていけたんです。それがジョブズの先進的センスと合体してアップルが出来たと言っても過言ではありません。(2014/08/12)

えらく面白いです。続きを早く。。。ご職業柄なのでしょうか、非常に話の積み上げがウマくていらっしゃる。いや、編集の功もあるのでしょうが(w(2014/08/06)

2014年7月24日に東宝が発表した資料では、「テルマエ・ロマエII」の興行収入は44.0億円となっています。十億円近く差があるので、最新の金額に直した方が良いのでは。【ご指摘ありがとうございます。反映いたしました:編集部】(2014/08/06)

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三品 和広 神戸大学教授