• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

なぜ高田社長は“引退撤回”を撤回したのか

「市場消滅からの復活」の舞台裏 番外編

  • 荻島 央江

バックナンバー

2014年8月4日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 半月前、引退を突然発表した通信販売大手のジャパネットたかた(長崎県佐世保市)の高田明社長。7月31日、東京・虎ノ門で開かれた同社主催「テレビショッピング20周年記念 感謝の会」で、引退について「宣言を撤回することは100%ない」と語った。後進に会社を譲る決断を下した本当の理由とは。

 7月11日、地元長崎・佐世保での講演会の壇上、ジャパネットたかたの高田明社長の口から引退宣言が飛び出した。「来年、2015 年1月16日付で社長を退任し、長男の旭人(あきと)副社長を後任とする。会長職には就かないが、テレビショッピングへの出演は当面続ける」――。

 このニュースは翌12日朝には地元紙に掲載され、ネットを通じて全国へ瞬く間に広がった。土曜日であるにもかかわらず、ジャパネットには真偽を確かめようとするメディアからの問い合わせが殺到したという。

 その後、7月31日に東京で開催する「テレビショッピング20周年記念 感謝の会」で正式に表明するとアナウンスされた。このパーティーには当初メディアは3社のみを招待していたが、最終的に主要約15社が参加。その中には密着取材のテレビカメラもあった。

高田明社長(左から4人目)の引退宣言に注目が集まった「テレビショッピング20周年記念 感謝の会」

 実は、高田社長は2年前にも一度、引退の言葉を口にしている。家電エコポイント制度が終了し、地デジに完全移行した2011年7月以降、主力商品だったテレビ市場が大幅に縮小。2年連続で減収減益に陥るという苦境の中、「13年度、過去最高益を更新できなければ社長を辞める」と宣言した。12年秋のことだ。だが、旭人副社長をはじめとする社員が発奮。13年12月期の売上高は1423億円、経常利益154億円で、過去最高益を達成したことで「社長、辞めます」宣言は一度白紙に戻された。

「これ以上待つ必要はなくなった」

 パーティーに話を戻そう。

 高田社長は約400人の招待客を前に、引退の理由をこう語った。「元気なうちに社長を引き継ぎたいとここ5~6年ずっと考え続けていた。去年1年の社員の頑張りがその思いを後押ししたのは間違いない。私にはできないことが彼らにはできる。若い社員たちが思い切り力を発揮できる環境をつくっていく、場を与えることが大事だと思い始め、そのとき副社長の顔が浮かんだ。息子だからじゃない。副社長は私ができないことを10倍くらいできる男。私は彼ができないことをアドバイスしていけばいい。そうすれば100年、200年続く企業になれると確信した」。引退までのタイムリミットを前倒ししたのは、「これ以上、待つ必要を感じなくなったから」だという。

 なぜ高田社長は、次の世代に引き渡す準備が整ったと確信できたのか。そこには、12年から13年にかけてジャパネット社内で起きた2つの出来事が色濃く関係していると見られる。

 ジャパネットという会社は、周囲が想像する以上に、高田社長のトップダウン経営で成長してきた会社だ。通販番組の制作、商品の選定、物流体制の改革……。高田社長の影響力は会社の隅々にまで及ぶ。例えば、仕入れ部門はもちろんあるが、社内随一の目利きである高田社長がいいと思う商品以外、積極的に取り扱われることはなかった。

コメント1件コメント/レビュー

なんでも自分で決めないと気がすまない、部下を信頼してまかせることができない全ての社長に読んでもらいたい。(2014/08/05)

「高田社長、ジャパネットやめるってよ」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

なんでも自分で決めないと気がすまない、部下を信頼してまかせることができない全ての社長に読んでもらいたい。(2014/08/05)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

テスラのような会社と一緒にできないのなら、パナソニックはイノベーションを起こせないだろう。

津賀 一宏 パナソニック社長