• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「研修」で革新的な人材は育たない

スイスIMDのシュロモ・ベンハー教授に聞く

2014年9月4日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

日本ではここ最近、人手不足が大いに話題になっている。だが「世界的な人材不足は、こんなものでは済まされない」とスイスのビジネススクールIMDのシュロモ・ベンハー教授は言う。人手不足時代に、本当に必要とされる人材をどう育てればいいのか。『企業内学習入門』をこのほど上梓し、「従来のような教え込む研修では、ビジネス戦略に沿った人材育成ができない」と主張するベンハ―教授に、話を聞いた。

(聞き手は広野彩子)

世界中で人材獲得競争が起きています。

シュロモ・ベンハー(Shlomo Ben-Hur)
IMD教授。独フンボルト大学で心理学の博士号を取得。専門はリーダーシップ、タレントマネジメント、企業内学習。IMDではリーダーシップ教育を担当している。イスラエルと米国の国籍を持つ。ダイムラー・クライスラー・サービス社の最高学習責任者(CLO)や、BPグループのリーダーシップ開発と学習部門バイスプレジデントなどを歴任。

ベンハ―:今、世界が、単なる「人手」ではなく優秀な「人材」を求めています。我々研究チームは、2030年までに欧州で4500万人、米国で2500万人にのぼる「人材需要」の増加がおこると考えています。これからは金融資本より人的資本こそが組織の成長のエンジンになる。これは世界的な傾向です。

 人口動態を見れば、世界中の多くの国が高齢化しています。日本はその典型です。そして多くの国の教育システムを検証していくと、多国籍な組織が必要とするスキルや資質を持った人材を必ずしも輩出していません。私の息子は20歳で米国の大学に通う大学生ですが、彼本人はあいにく音楽プロデュースを専攻しています。しかし彼の同級生を見ると、工学系に進んだ学生は皆全額奨学金で学んでいます。世界中で工学を志望する学生が減っているからです。

 世界中の企業・組織がエンジニアを必要としているのに、供給が追い付いていない。それに、保護主義的な考え方がますます勢力を増しています。欧米諸国は、アジアを人材の供給源とみなしていますが、よく調べると話はそれほど単純ではありません。

アジアで人材供給源になれるのはインドぐらい

 例えばインドは英語も話せるので「人材輸出国」足りえますが、逆に言うとインドぐらいでしょう。中国は今後、十分に裕福になる前に人口の高齢化が進んでいくことになりますから。

 1990年代にマッキンゼー・アンド・カンパニーが「人材獲得戦争」というテーゼを予言しましたが、現在のひっ迫した状況から考えると、当時想定していた「戦争」などは、小競り合い程度のものだったかもしれません。

コメント1

「キーパーソンに聞く」のバックナンバー

一覧

「「研修」で革新的な人材は育たない」の著者

広野 彩子

広野 彩子(ひろの・あやこ)

日本経済新聞社NAR編集部次長

朝日新聞記者を経て日経ビジネス記者、2013年から日経ビジネス副編集長。日経ビジネスオンラインでコラムの執筆・編集を担当。入山章栄氏の著作『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

本音と建前が違うことが問題の温床になっている。

川野 幸夫 ヤオコー会長