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「女王アリの“浮気”が組織を壊す?」 生き残るにはコストが不可欠

【特別対談】北大・長谷川准教授×河合薫――アリの生態から「組織とは何か」を学ぶ(後編)

2014年9月25日(木)

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 組織とは、1人でできないことを可能にし、「明確な目的・働きがい・信頼関係 」の3条件のうえに成り立つとされている。

 かつての日本企業で、働く人々が「仕事人間」になれたのも3条件がみたされ、「そこで人生が保証される」というギブアンドテイクの関係があったから。つまり、働く人自身が望んだ働き方でもあったのだ。

 「アリは子孫を残すという明確な目的のもと、集団のために必ず自分でコストを払っている」と説く北大・長谷川英祐准教授。最終回となる今回は、学ぶべきことの多いアリの世界から、他者と協働するとはどういうことなのか? について、素朴な疑問を交えながら、私、河合薫が話を伺います。

中編はこちら)

河合:女王アリって、いつも何しているんですか。

長谷川:女王アリは……、卵を産んでいます(笑)。

河合:ひたすら、産む、ってことが仕事ってことですか?

長谷川:はい。卵を産む以外のことは何もやりません。ただし、一番最初に巣を作るときだけは、子供の世話をします。でも、その子どもが育って、最初の働きアリが出てきたら、ひたすら卵を産むだけです。

長谷川英祐(はせがわ・えいすけ)
進化生物学者。北海道大学大学院准教授。農学研究院環境資源学部門/生物生態・体系学分野/動物生態学研究室所属。観察、理論解析とDNA解析を駆使して、主に真社会性生物の進化生物学研究を行っている。北海道の短い夏のほとんどを、フィールドワークに費やす。主な著書に『働かないアリに意義がある』(メディアファクトリー)。1961年東京生まれ。

河合:なんか小学生並みの質問ばかりなんですけど、女王アリって、「私、なりたいです!」といってなれるものなんですか?それとも次々と産んでいれば、いつか“女王アリ”幼虫が生まれるとか?

長谷川:立候補してなれるもんじゃないですね。ひとつのコロニーが何年か経って大きくなると生んだアリの中に、次の女王アリや雄アリが生産されるんです。それで、次の女王アリが外へ飛んでいって、どこかで交尾をしてまた新しい巣を作ります。

河合:ということは、親のコロニーを継ぐのではなく、自分の新しい組織を作るんですね。

長谷川:そうです。でも、ミツバチの場合はもともといた女王と新しい女王の2匹になって、コロニーの半分ぐらいの働きバチを引き連れて、もともといた女王がどこかに出ていっちゃうんです。

河合:自分のコロニーを次期女王にすんなりと渡すなんて、引き際もちゃんとしているんですね。これこそ人間も学んだほうがよさそうですね。

長谷川:ええ、そうかもしれません。この時期はハチが大量に現れて、よく騒ぎになるんですよ。

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「「女王アリの“浮気”が組織を壊す?」 生き残るにはコストが不可欠」の著者

河合 薫

河合 薫(かわい・かおる)

健康社会学者(Ph.D.)

東京大学大学院医学系研究科博士課程修了(Ph.D)。産業ストレスやポジティブ心理学など、健康生成論の視点から調査研究を進めている。働く人々のインタビューをフィールドワークとし、その数は600人に迫る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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