• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

「ピペド」放置で滅びる日本のバイオ研究

榎木英介・近畿大学医学部講師に聞く

2014年10月6日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

 「博士論文の書き方を習得していない博士」の存在がクローズアップされたSTAP細胞論文問題。病理専門医の本業のかたわら執筆活動を続ける榎木英介氏は、この問題は生命科学研究をめぐる問題の氷山の一角に過ぎず、生命科学全般が危機的状況にあることの表れだと指摘する。このほど『嘘と絶望の生命科学』を上梓した榎木氏に、医学や生命科学、すなわちバイオ系と呼ばれる研究分野の現場の実情について聞いた。(聞き手は広野彩子)

榎木さんは、生物学系から医学部に入り直し、医師免許を取得した病理医です。本書ではバイオ系のポスドク(博士号を取得した後に、常勤研究職に就いていない研究者)を「ピペド」と呼んでいます。

榎木:「ピペド」というのは、実験のために微量な液体を扱う道具ピペットからきています。ピペドは、これをもじってバイオ研究の研究者が自虐的に使ってきた言葉です。この言葉は、生命科学を専攻する大学院生や、博士号を取ったポスドクの人たちを指します。

バイオ系の研究者が使うピペット

いつからこの言葉が生まれたんですか。

榎木:そんな遠い昔ではないはずです。私が気づいたのは2004年ぐらいです。匿名掲示板などでたまに見かけますが、あまりいい言葉ではありません。ピペットばかり使ってまるで「奴隷」のように働かされている、という、過酷な労働環境を背景にできたものでしょう。

ピペドと言われる人はどれぐらいいるんですか。

榎木:ポスドクが全体で1万6千人ぐらいいますが、その4割程度が生物科学系、つまりバイオ系かなと…。推測ですが、6000~7000人ぐらいいるんじゃないでしょうか。

学術分野はたくさんあるのに、ずいぶんバイオ系のポスドクが多いのですね。なぜですか。

コメント6

「キーパーソンに聞く」のバックナンバー

一覧

「「ピペド」放置で滅びる日本のバイオ研究」の著者

広野 彩子

広野 彩子(ひろの・あやこ)

日本経済新聞社NAR編集部次長

朝日新聞記者を経て日経ビジネス記者、2013年から日経ビジネス副編集長。日経ビジネスオンラインでコラムの執筆・編集を担当。入山章栄氏の著作『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

富士山を目標にする人はいつか富士山には登れるでしょうが、エベレストには登れない。

澤田 秀雄 エイチ・アイ・エス会長兼社長、ハウステンボス社長