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備えなきヒット狙いは滅亡への道

自信溢れる臆病者が会社を救う

2014年10月6日(月)

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前回のインタビューでエステーの鈴木喬会長は、「大きな仕事を成し遂げようとする時、経営者は自信に満ちた宗教指導者のような態度で社員を鼓舞すべき」と主張した。しかし、それは表向きのこと。今回は、臆病にリスクを計算する裏の顔を披露する。

(聞き手は日経ビジネス記者、吉野 次郎)

前回は新商品をヒットさせる時、発売前に宗教指導者のごとく「絶対に売れる」と社内で触れ回るというエピソードをお伺いしました。しかし、ヒットを盲信して突っ走れば、当てが外れた時の痛手が大きいのではないでしょうか。

臆病な「もう一人の自分」

鈴木:その通りです。ですから、宗教指導者はあくまでも、表向きの顔です。裏ではしっかりリスクを計算しています。

 例えば、会社の起死回生を狙って1999年に消臭芳香剤「消臭ポット」を発売した時、社内を動かすために、まず自分自身が「絶対に1000万個売れる」と思い込むことにしました。毎日のように「売れる、売れる、売れる」と唱えて、自己暗示を掛けました。

 しかし、完全に暗示に掛かっていたわけではありません。冷静に状況を分析している「もう一人の自分」を残しておかないと、会社を倒産させるような大失敗を犯しかねませんから。うまくいくという思い込みで気分が高揚し、突っ走ってしまう。攻めの経営でつまずくのは、大抵そんな時ではないでしょうか。

鈴木会長には宗教指導者一面と、臆病なまでに慎重な一面が絶妙なバランスで共存している(写真、的野弘路)

「大きくなくても勝てます! 異色経営者が語る ヒット連発の経営術」のバックナンバー

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「備えなきヒット狙いは滅亡への道」の著者

吉野 次郎

吉野 次郎(よしの・じろう)

日本経済新聞社記者

1996年、日経BPに入社。2007年から日経ビジネス編集部で電機業界や自動車業界、企業の不祥事を担当。2015年4月から日本経済新聞社電子編集部に出向中。産業、経済事件を中心に取材・執筆する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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三品 和広 神戸大学教授