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テスラ黎明期の苦境に見たイーロン・マスクの真価

CTO「半額の次世代EVでも性能は落とさない」

2014年10月3日(金)

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 EV(電気自動車)ベンチャーの米テスラ・モーターズは、2017年をメドにパナソニックと共同で世界最大のリチウムイオン電池工場を建設する。その電池を搭載する次世代EVはどのような性能になるのか。テスラ創業メンバーでCTO(最高技術責任者)であるジェービー・ストローベル氏に戦略とイーロン・マスク氏のリーダーシップについて聞いた。

どのような経緯でギガファクトリー(巨大電池工場)の建設を決めましたか。

ジェービー・ストローベル:テスラが今後発売するEVの需要を考え、ギガファクトリーが必要だと判断しました。パナソニックは長期的かつ強力なパートナーです。ここ数年の課題はいかにスピーディーに生産能力を高めるかにありました。生産能力を急速に増やしてきましたが、2014年は電池供給に制約がありました。もっと電池があれば、よく多くのEVを作ることが可能でした。来年まではパナソニックと描いている従来の電池増産のロードマップで需要に対応できますが、2017年、2018年になると電池の需要はさらに高まります。

2020年末までに年間50万台体制に

テスラ・モーターズ創業メンバーの1人。イーロン・マスクCEO(最高経営責任者)の右腕としてCTO(最高技術責任者)を務める。9月上旬、米カリフォルニア州のフリーモント工場で本誌のインタビューに応じた。(写真:林幸一郎)

 テスラが次世代車「モデル3」を発売する頃には、EVの販売台数が大幅に増えます。2020年末までに年間50万台の生産体制を目指しているため、必要となる電池の量は膨大です。その量は、現在のリチウムイオン電池の世界生産量を上回る規模になりそうです。そこで電池コストを大幅に引き下げる方法を2年くらい前から検討していました。電池コストを下げられたら、モデル3は成功すると思っています。

 これは鶏と卵のどちらが先かという議論に似ています。安い電池と手頃なEVのどちらが先なのか?こうした状況で、モデル3の開発と並行して、電池のコストダウンを進めるために、ギガファクトリーに投資することを決めました。

 このようなことをテスラでは1年以上前から考え、パナソニックと協働しながら、ほかのサプライヤーとも関係を構築し、北米で最適な立地を探してきました。1年以上前からパナソニックとギガファクトリーのコンセプトを相談し、北米で最適な立地を探してきました。この工場のコンセプトは垂直統合かつ中央集権的であり、従来にないユニークなものです。

 これまで電池は携帯電話やノートパソコン向けに小規模で生産されてきました。生産されるリチウムイオン電池のうち、EV向けは半分以下でしょう。クルマ向けに設計されていないので、数年のうちにこれを変えたい。

 従来のトレンドは数年で変化するでしょう。電池をどう組み立てるかという時の基準が、エレクトロニクスからEVに代わっていくと思います。どんな設計がいいのかを考えているところです。

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「テスラ黎明期の苦境に見たイーロン・マスクの真価」の著者

大西 孝弘

大西 孝弘(おおにし・たかひろ)

日経ビジネス記者

1976年横浜市生まれ。「日経エコロジー」「日経ビジネス」で自動車など製造業、ゴミ、資源、エネルギー関連を取材。2011年から日本経済新聞証券部で化学と通信業界を担当。2016年10月から現職。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長