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大瀧詠一、YMO、そして筝曲研究会?

細野晴臣さま 第2回

2014年10月9日(木)

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今回は(も)濃いです。故・大瀧詠一氏と細野さんの出会いは「七人の侍」のよう。アーカイブを持つ人同士の共感と哀惜が伝わります。そして話はYMOへ。知っている人は泣きながら、知らない若者はWikiを引きながら、どうぞ。

(前回から読む ※今回から毎週木曜日に掲載いたします)

細野晴臣(ほその・はるおみ)/ミュージシャン
1947年、東京都生まれ。立教大学在学中にバンド活動を始める。「エイプリル・フール」「はっぴいえんど」「ティン・パン・アレー」と、70年代の伝説のバンドを経て、78年に結成した「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」が一世を風靡。ソロでも多彩な活動を行い、日本のポップスシーンを代表する才能として、今なお大勢のファンから愛される。ハリー細野の別名も。(写真:陶山 勉 以下同)

澤本:人というのは、それぞれ頭の中にアーカイブを持っていて、そのアーカイブというものに、僕はすごく興味があるんです。細野晴臣さんのアーカイブは、ロックからポップスから、歌謡曲から、テレビ番組のテーマソングから、僕の知らないような民族音楽まで、とりわけ、ものすごいじゃないですか。そういう収集癖は子供のころからお持ちだったんですか。あの、収集癖と言うと変ですけど。

細野:収集癖というよりも、子供のころから音には異常に惹かれていましたね。例えばテレビでベトナムの何とかの映像が映っている時は、映像よりもバックに流れている音の方に興味が行っちゃうんですよ。木琴みたいな音とか、チャルメラみたいな音とかね。たぶんベトナムの民族音楽なんだろうけど、そういうのが聞こえてくると、くらくらっとして。

澤本:さすがですね。僕がどうしてアーカイブに興味があるかと言うと、会社に入って最初にしたことが、そのアーカイブ作りだったからなんです。それまでは広告なんて、もちろんやったことがなかったし、最初の1、2年はすごく暇だったしで、会社には面白いのからつまらないのまで、CMのアーカイブがいっぱいあったので、もっぱらそれを見ることに時間を費やして。そうやって見ておくと、後でお題を与えられた時に、「これって、あの時のこれと、この時のあれを混ぜればできるかな」というベースができると思うんです。

 でも僕は音楽にはそんなに造詣が深くないんです。ただ、広告をやっているから、なるべくカッコつけようという邪念の下に、少しでも人より多く音楽を知っている振りをしようとする。「音楽に詳しい人」が「好きだ」と言っている音楽の名前を聞いて、陰で一生懸命調べて、それを一部だけでも聴いて、「ああ、あれだよね」と、何か言おうとしたりする。

アーカイブのライバル、大滝詠一

澤本:そういう無駄な努力を繰り返してきたわけですが、でも、「音楽をよく知っている人」が、どうやってそのいろいろな音楽を仕入れているのかが、全然分からないんです。細野さんは、音楽をよく知っている人の典型じゃないですか。どこで、どうやって仕入れられたのかな、と。

細野:要するに子供のころから聴いているものが全部入っているわけですよね。とりわけ1950年代、60年代の音楽は、すごく面白かった。7割方は普通の音楽なんだけど、3割は何か変な要素が入っている。それがポップスがヒットするフック(きっかけ、要素)だと言われていて、フックがないと全然ヒットしない時代だったんです。当時はヒット曲が全部、新鮮で面白くて、ヒットしているから、当然しょっちゅう聴いているわけで、それが頭に全部入ってきているんですね。

澤本:へえ。

細野:そうやって僕の中にはいろいろな音楽のアーカイブができていったんだけど、もう1人、そういう人がいたんですよ。

澤本:……大瀧詠一さんですか。

細野:そう、大瀧詠一がいたんだよ。でも大滝がいなくなっちゃったので、ついに自分だけの世界になっちゃった。ともあれ、僕が何か音楽を作る時は、澤本さんと同じように、自分の中のアーカイブをいつも参照していますよ。

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「大瀧詠一、YMO、そして筝曲研究会?」の著者

澤本 嘉光

澤本 嘉光(さわもと・よしみつ)

CMプランナー

1966年、長崎県生まれ。東京大学文学部卒業後、電通に入社。カンヌ国際広告祭賞など内外の受賞多数。2007年に始まったソフトバンクモバイル「白戸家シリーズ」は5年目に突入し、いまや国民的CMに成長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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