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毎日たった1%だけ余分に努力する。365日続けると?

第3回:僕が信じるのは「期待値」と「複利」

2014年10月16日(木)

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経営者となって15年――。これまで、部下を叱りすぎるなどの失敗もありました(詳しくは前回をご覧ください)。では、どうすれば成功することができるのか。ユニークな発想から「宇宙人」とも呼ばれる武永社長が、普通の人が目指すべき成功への道を語ります。

 こんにちは。オークファンの武永修一です。

 僕は経営者になって15年経ちました。その中で、どんな業種にも通用する万能の経営ノウハウみたいなものがあるんじゃないかと探してきました。

「毎日1%ずつがんばったら、1年で成果は38倍になる」(写真:菅野勝男、以下同じ)

 現在の結論としては、そんなものはありません。それぞれの経営者の資質や傾向によって、まったく違うのです。トップダウンもいればボトムアップの組織もある。褒めて伸ばすタイプの経営者もいれば、徹底的に社員の問題点を突き詰める経営者もいる。営業力の高いタイプ、財務畑出身、技術屋など様々です。

 勤勉な働きぶりで部下に範を垂れることで会社を成長させられる人がいます。一方で、こう言っては何ですが、遊びの話しかしない人もいます。口を開けば趣味と女の話ばかり。好奇心の強い子供みたいな方ですから、「社長は出社されないほうがいいんじゃないでしょうか」と言いたくなったほどです。しかし、そんな社長が経営する会社の時価総額は数千億円。ナンバー2も非常に優秀で、経営は順調そのものです。

 経営は社長だけで決まるものではなくチームプレーなので当然のことかもしれませんが。

正しいことをしていると思い込めるか

 こんな風に、経営手法は様々です。でも、1つだけ共通点を見つけました。それは、自分が手がけている仕事に対して、「正しいことをやっている。だから上手くいくに違いない」という強い自覚があることです。善悪の意味ではありません。「こういう仕事をしていれば、いずれ必ず成功できる」という確信です。確信があるから迷いがなく、前向きに仕事に取り組めます。

 この迷いのない努力が、成功の確率を高める要素だと感じています。努力を積み上げることで、期待値をどんどん高めているんです。

 期待値という概念は学校で習いましたよね。1の投資をしたときに、理論上どれだけのリターンが得られるかを指す数値です。期待値が1であれば、投資した分と同じだけのリターンが得られます。僕はこの期待値に加え、複利という発想を加えて世の中をとらえています。

 普通に過ごした日のパフォーマンスを100%と仮定しましょう。そこで、1%だけがんばったら101%のパフォーマンスになります。その翌日も1%だけがんばりますが、前日のパフォーマンスが101%なので、2日目の成果は

101%×101%=102.01%

 となります。これを365日、つまり1年間続けたらどうなるか分かりますか。101%の365乗です。

 正解は何と3780%。前の年の38倍です。逆に1%ずつサボり続けると99%の365乗はわずか3%です。複利というのは、前日までの成果にも同じように利息をかけ続けていく計算なので、わずか1年でこれだけの差がつきます。ちなみに、1日における1%とはわずか15分。誰でもひねり出せますね。

 こう考えるようになってから、少なくとも1日単位では感情をコントロールして、前向きに生きようと努めています。もちろん、瞬間瞬間では無理でしょう。悪い報告を聞けば気分が暗くなりますし、ひどい言葉を浴びせられれば腹も立つでしょう。僕も無理です(笑)。何しろ最近まで瞬間湯沸かし器だった訳ですから(詳しくは前回を参照ください)。

コメント2件コメント/レビュー

本筋について言うと、大数の法則を前提にしていうなら、「最終的には破滅するから起業などするな」になってしまいます。理由は簡単で、記事でも述べているように成功の果実も失敗の損害も、足し算ではなく掛け算で効いてくるから。事業規模が拡大するに連れて、失敗した場合に人として再起不能になる(民事、刑事の裁判で、もはや個人では一生かかっても償えない規模の経営者責任を問われる)可能性が、大きくなるからです。どんなに会社を大きくしても、最後にマイナス1をかけると壊滅するということ。原子力発電で何兆円も稼いできた世界最大の電力会社が、どうなったか。あれは、不可抗力な自然災害ではありません。統計操作の末に起こった未必の故意による人災です。だからこそ賠償義務を負って、ああいう状況になっている。まあ、あれはさすがに特例中の特例ですが、でも、統計学を自己の信念を補強する飾りに使うのは極めて危険です。統計学は、虫歯の治療のように、自分が認めたくないつらいことを直視するために利用する道具だと考えてください。(2014/10/16)

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「毎日たった1%だけ余分に努力する。365日続けると?」の著者

武永修一

武永修一(たけなが・しゅういち)

オークファン社長

1978年生まれ。京都大学在学中に個人事業としてネットオークションを始める。2004年にデファクトスタンダード設立。07年に会社分割でオークファンを設立し社長に就任。13年4月に東証マザーズ上場。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

本筋について言うと、大数の法則を前提にしていうなら、「最終的には破滅するから起業などするな」になってしまいます。理由は簡単で、記事でも述べているように成功の果実も失敗の損害も、足し算ではなく掛け算で効いてくるから。事業規模が拡大するに連れて、失敗した場合に人として再起不能になる(民事、刑事の裁判で、もはや個人では一生かかっても償えない規模の経営者責任を問われる)可能性が、大きくなるからです。どんなに会社を大きくしても、最後にマイナス1をかけると壊滅するということ。原子力発電で何兆円も稼いできた世界最大の電力会社が、どうなったか。あれは、不可抗力な自然災害ではありません。統計操作の末に起こった未必の故意による人災です。だからこそ賠償義務を負って、ああいう状況になっている。まあ、あれはさすがに特例中の特例ですが、でも、統計学を自己の信念を補強する飾りに使うのは極めて危険です。統計学は、虫歯の治療のように、自分が認めたくないつらいことを直視するために利用する道具だと考えてください。(2014/10/16)

数字で説明しているようですが、内容は精神論ですね(笑)一時期「1%頑張る理論」に当社の社長が嵌ってしまい困ったことがあります。いや、精神論がダメとは言いませんが。マキャベリでもバーナードでもありませんが、会社…というか組織を運営していくのはそういうものではないと個人的には感じています。成功者である武永さんが言えば良いですが、他の方が同じことを言っても響かないのでは。それはおそらく成功要因ではないのだとつくづく思う次第です。(2014/10/16)

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