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第2回 なぜイネで次の緑の改革を目指すのか

File6 日本発、次世代の緑の革命 芦苅基行

2014年10月15日(水)

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名古屋大学生物機能開発利用研究センター教授で「WISH」プロジェクトを主宰する芦苅基行さん。(以下撮影:的野弘路)

 優れた遺伝子解析技術をもって世界の食料問題に挑む芦苅さん。大分県で生まれ育った彼が自分の将来を考えるにあたって関心を持ったのが、アフリカの食料や貧困の問題だった。

「15~16歳頃に見たテレビ番組がきっかけです。それから食料問題に貢献する仕事に就きたいと思い、鹿児島大学の農学部に進学しました。遺伝子の研究を選んだのは当時ブームになりつつある学問だったので、食料問題と遺伝子をつなげて新しいことができたらいいなと思ったんです。白衣を着るのにも憧れていましたし(笑)」

 さらに芦苅さんは、当時、イネの遺伝子研究では最先端だった九州大学大学院農学研究科の育種学研究室へと進む。なぜ、たくさんある作物のなかでイネを選んだのだろうか。

人類の活動エネルギーの23%がコメ

「人間が食べている穀物の中で最もたくさん食べられているのがコメなんです。世界における生産量はコムギと同じくらいですが、コムギやトウモロコシは飼料としても使われていますからね。カロリー供給でいってもコムギ17%、トウモロコシ10%に対し、コメは約23%と全人類の活動エネルギーの4分の1くらいを担っている。世界的に重要な作物なんです」

聞き手の中川明紀さん。

 栄養面でもコメは優れているという。

「人間の体は20種類のアミノ酸から構成されていますが、そのうち9種類は体内でつくれないため、外から摂取しないといけません。これを必須アミノ酸といいますが、同じ穀物でもコムギやトウモロコシは9つのうち6~7つしか得られないのに対し、コメは8つの必須アミノ酸を摂ることができるのです」

 たとえば、トウモロコシは必須アミノ酸のひとつ「トリプトファン」の含有量が非常に少ない。そのため、トウモロコシばかり食べているとペラグラという重い皮膚病にかかってしまう。トウモロコシを主食とする中南米や、北朝鮮などで見られる病気で、ひどければ死にいたることもあるという。コメにはそうした心配がない。また、粉末にしてから調理するコムギやトウモロコシに比べて、籾殻を取るだけでいいコメは手早く食べられるというメリットもある。イネは食料問題を解決する大きなキーワードでもあり、芦苅さんは研究に取り組んだ。

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「第2回 なぜイネで次の緑の改革を目指すのか」の著者

中川 明紀

中川 明紀(なかがわ・あき)

ライター

講談社で書籍、隔月誌、週刊誌の編集に携わったのち、2013年よりライターとして活動をスタート。インタビュー記事を中心に、雑誌や電子出版物で活躍している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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