• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

日本のCMの弱点は「音楽」にあり?!

細野晴臣さま 第3回

2014年10月16日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

(前回から読む

澤本:細野さんのお育ちになったご家庭では、例えばずっとクラシック音楽を聴いていらっしゃったとか、そういう環境だったりしたんですか。

細野晴臣(ほその・はるおみ)/ミュージシャン
1947年、東京都生まれ。立教大学在学中にバンド活動を始める。「エイプリル・フール」「はっぴいえんど」「ティン・パン・アレー」と、70年代の伝説のバンドを経て、78年に結成した「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」が一世を風靡。ソロでも多彩な活動を行い、日本のポップスシーンを代表する才能として、今なお大勢のファンから愛される。ハリー細野の別名も。(写真:陶山 勉 以下同)

細野:いや、そうじゃないですね。まあ、母が音楽好きだったことは確かですけど。母親は洋画一辺倒の世代で、叔母が映画の配給会社に勤めていた関係で、ミュージカルなんかもいっぱい見ていましたね。フレッド・アステアが好きとか、そういう点でいまだに話が合うんです。あと、叔父が僕の家の隣に住んでいて、その人はクラシックが好きだった。だから叔父がいない間に部屋に忍び込んで、ベートーベンをかけたりしていましたけど。

その方がタイタニック号に乗船していて、生き残った方ですか?

細野:いや、それは父方の祖父で、僕が生まれた時には、もうこの世にいなかった。叔父というのは母の弟で、今も健在で隣に住んでいます。母と叔父の父親にあたる人――つまり母方の祖父ですが、その人が調律師で、隣の家に工房がありました。工房には調律を頼まれたピアノがごろごろ置いてあって、家からいつもぽろんぽろんと、調律の音が聴こえてくるんですよ。だから子供時代に一番聴いた音は、その調律の音ですね。

澤本:それ以外は、どういうご家族だったんですか。なんて、ご家庭のことを根ほり葉ほりうかがうつもりではないんですが。

細野:父は6人兄弟の末っ子で、その6人の中にお姉さんが1人いて、男の兄弟は父以外はセロ弾きや先生だったりしたんですが、父だけ兵隊から帰ってきて、民間の会社に就職したんですね。父は、もともとは線が細いタイプだったんですけど、建設会社に入って現場を回るようになってから、豪快な人になっちゃった。そもそもは戦争で変わったんでしょうけど。

澤本:じゃあ、お父様の印象は、何でしょう、線が細いというよりは、途中から太くなったという。

細野:うん、途中から線が太くなった。日焼けして真っ黒だし、酒は飲むし。

父からは「ギャグ」の薫陶を受けました

澤本:普通、こういう話題ですと、よくも悪くも「父の影響を受けています」みたいな話になるじゃないですか。細野さんは、何か影響を受けているとか、逆に受けないでよかったとかはありますか?

細野:反面教師だったのは、父が毎晩酔っ払って帰ってきて、子供を追いかけ回して、ほおずりしたりすることでしたよね。それが嫌だったから、僕は酒を飲まなくなったのかも。影響を受けたところはギャグですね、ギャグ。

澤本:ギャグですか!

細野:大正生まれだから、チャップリンとか、ローレル&ハーディーとか、そこら辺のギャグを会得しているわけですね。僕が父親から伝授されて、一番ありがたいと思うのは、この、怒っている人が突然笑いだすとかね、こういうギャグです。

(細野さん、おもむろに顔の上で掌をスライドさせ、怒った顔と、笑った顔を交互に出す。見たい方はこちらの動画をぜひ。→ミュージックビデオ「悲しみのラッキースター」)

コメント0

「澤本嘉光の「偉人×異人」対談」のバックナンバー

一覧

「日本のCMの弱点は「音楽」にあり?!」の著者

澤本 嘉光

澤本 嘉光(さわもと・よしみつ)

CMプランナー

1966年、長崎県生まれ。東京大学文学部卒業後、電通に入社。カンヌ国際広告祭賞など内外の受賞多数。2007年に始まったソフトバンクモバイル「白戸家シリーズ」は5年目に突入し、いまや国民的CMに成長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

富士山を目標にする人はいつか富士山には登れるでしょうが、エベレストには登れない。

澤田 秀雄 エイチ・アイ・エス会長兼社長、ハウステンボス社長