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クルマ開発の初期段階から参画したい

タイの自動車関連メーカー大手3社に聞く

2014年11月4日(火)

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 タイには、アジアの生産拠点としてこれまでに多くの日本の製造業が進出している。特に自動車関連企業の進出は目覚ましく、今やほとんどの自動車メーカーはタイに製造拠点を構えており、その自動車メーカーを頂点に、強固なサプライチェーンができあがっている。

 サプライチェーンを構成する企業は、1次サプライヤーとしては日系メーカーが多いが、2次サプライヤー、3次サプライヤーとなるほど、現地のローカルメーカーが名を連ねてくる。そして、ローカルメーカーをうまく活用して真の現地化を実現することが、コスト競争力を一段高めるためには重要だ。

 今回、タイの自動車関連メーカーの中でも、最大規模に入る3社の幹部に話を聞いた。Thai Summit Groupは、自動車のボディやインテリア/エクステリア部品、ワイヤハーネスなどを製造する自動車部品メーカー。日本の金型大手であるオギハラの筆頭株主としても知られる。サイアムセメントグループ(SCG)は、サイアムセメント社を中核企業とする複合企業グループで、タイの上場企業の株式時価総額においてベスト5に入る。Innovation Groupは、ゴム製品の原料であるゴムコンパウンドの製造では、アジアで1番の能力を持つ。3社は、日系メーカーをどのように位置づけ、そして自社の成長のために日系メーカーとどのように付き合おうとしているのか。

(聞き手は木村 知史)

Thai Summit Group:研究開発を充実させるため実験センターを新設

御社の業務について教えてください。

ジュンルンルアンキット:Thai Summit Groupの主な業務は七つあります。自動車ボディの製造、自動車インテリア/エクステリア部品の製造、バイクのフレーム製造、自動車やバイクのワイヤハーネス製造、素材の機械加工・鍛造加工・鋳造加工、シャシーの製造、そしてゴルフ場で使用するキャディーカーの製造です。

サナトーン・ジュンルンルアンキット(Thanathorn Juangroongruangkit)氏
Thai Summit Group、Executive Vice President。

 現在、全世界で従業員は2万4000人。年間の売上は約730億バーツ(約2400億円)になります。

売上のうち、日系メーカーの割合はどれぐらいになるでしょう。

ジュンルンルアンキット:約65%が日系メーカーの売上となります。そのほか、約30%が米国メーカー、約5%が欧州メーカーです。このような状況ですので、日系の自動車メーカーを非常に重視しているのは、言うまでもありません。

日系メーカーと欧米メーカーの双方と取引がありますが、何か違いはありますか。

ジュンルンルアンキット:重視している点が全然違いますね。例えば、日系メーカーはモノが製造されるまでの部分、例えば製造するうえでどのような機械を使って、どんな工程を経て、それぞれの工程でどのような作業をしているか――そういった点を重視します。モノ作りの中に入り込んで、中から品質を高めようとする。

 一方の欧米メーカーは、完全にアウトプット重視。我々が納める製品だけを重視していて、その製品がどのように作られたかには、全く興味を持っていません。

日系メーカーは面倒な要求までしてくるように思いますが。

ジュンルンルアンキット:ただ、日系メーカーに内面から厳しく言われた結果、我々の製品の品質は上がり、ほかのメーカーからの信頼も得ました。非常にありがたいと思っています。

今後、日系メーカーとより親密に取引をしていくために、何か戦略を持っていますか。

ジュンルンルアンキット:近年、日系メーカーとは品質を確保するという意味で、いろいろと協力体制を取っています。さらに緊密になっていくためには、研究開発の段階から、関係を持っていきたいと思っています。

 例えば、我々は米フォード・モーターの新型ピックアップトラックを軽くするための研究を共同で進めました。ボディをアルミニウムにすることで、前モデルと比較して、車両質量を300kg以上軽くすることに成功しました。

 実は、日系メーカーとはここまで深い関係を構築できていません。ただ、そういった関係を構築するのは、そんなに簡単ではないということも感じています。というのも、日系メーカーは欧米メーカーと比較してコンサバティブなところがありますから。

日系メーカーには、もっとオープンになってほしいところですね。

ジュンルンルアンキット:そうですね。研究開発という部分では、我々は昨年に実験センターを新設し、試験装置を充実させました。特に衝突試験に関しては、最新鋭の設備を導入しています。日系自動車メーカーとは、このような実験センターを活用しながら、協力体制を密にしていけたら嬉しいです。

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「クルマ開発の初期段階から参画したい」の著者

木村 知史

木村 知史(きむら・ともふみ)

日経ビジネスDigital編集長

日経メカニカル、日経ものづくり編集などを経て、2014年4月から日経ビジネスDigital編集長。アプリ開発やサイト運営をメインの業務とする一方で、製造業関連や中国関連の記事をサイトに執筆。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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