• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

中国はますます老いてゆく

2020年代半ば、深刻な高齢化に直面

2014年11月5日(水)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

アジアで少子高齢化が進んでいる。中国が一人っ子政策の緩和に動き始めたが、それでもその流れは止められないほどの構造的な変化が急速に進んでいる。この分野に詳しい日本総合研究所調査部、大泉啓一郎・上席主任研究員に聞いた。(聞き手は宮澤徹)

アジアの成長に少子高齢化が大きな影響を及ぼすと言われますが、今何が起こっているのでしょうか。

大泉 啓一郎(おおいずみ・けいいちろう)氏
日本総合研究所調査部上席主任研究員。1988年3月 京都大学農学研究科大学院修士課程を修了。2012年京都大学博士(地域研究)。1990年より調査業務を開始。三井銀総合研究所、さくら総合研究所を経て、現在、日本総合研究所調査部でアジアの経済動向の調査に従事。

大泉:21世紀中は地球規模で人口が増えていきますが、アジアに限定すると、2030年から40年の間に人口が減少していきます。世界の少子高齢化を先取りしてアジアが老いていくということです。特に中国とタイは中所得国でありながら高齢化が進み、豊かになる前に人口減少期に入ってしまうんです。

 中国では昨年、一人っ子政策を一部緩和する方針が出されました。一人っ子同士の両親については第2子が全国的に認められます。しかし、それでは少子化あるいはそれに伴う高齢化の流れは止めることはできないと思います。出生率が増えないのは、中国を含むアジア全体で少子化が進むようなメカニズムが機能しているためです。

どんなメカニズムがあるのでしょうか。

大泉:アジアでは学歴社会が浸透して、子供の養育費がかなり高くなっています。若い人たちの結婚、あるいは家族に対する価値観が急速に変わり、未婚、晩婚が増えていることも大きいのです。そして、女性の多くが大学へ行き、自立できるようになった。これはいいことです。しかし、その結果、結婚が遅れていく可能性は高いのです。日本も以前はそうでしたが、これが今、アジア全体で起こっている現象です。

 中国の場合、現在は合計特殊出生率が1.5をたぶん切っていると思います。あるサンプル調査では、1.2という数字もでています。一人っ子政策が緩和されても、出生率が2に上がるというようなことは考えにくい。まあ不可能でしょう。生産年齢人口も、近いうちに減少するでしょう。豊かになる前に老いるという意味で「未富先老」と言いますが、中国でそういう言葉が言われ始めたこと自体、政府自身がそのことについてかなり敏感になっていることを示しています。

コメント0

「キーパーソンに聞く」のバックナンバー

一覧

「中国はますます老いてゆく」の著者

宮澤 徹

宮澤 徹(みやざわ・とおる)

日経ビジネス副編集長

日本経済新聞社産業部、中国総局、重慶支局長、2012年秋日経ビジネス副編集長。製造業とアジア担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

人々が働きたいという会社になるには 「働きやすさ」と「働きがい」、この2つが必要だ。

川野 幸夫 ヤオコー会長