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ビットバレーがシリコンバレーにならなかったわけ

ETIC. 代表理事 宮城治男さん【後編】

2014年11月11日(火)

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古市:宮城さん自身は本当に就職を考える暇もなく、事業を続けてこられた、という感じですか。

宮城:そうですね。私はもう消滅した学部ですが、第二文学部出身。午後から講義がある学部ですから、特に面白い人たちが多かった気がします。

古市:お話を伺っていると、志はとても先進的ですが、儲かっていたとは思えないです。宮城さんの生活費はどう工面されていたんですか。

宮城 治男(みやぎ・はるお)
NPO法人ETIC.Haruo 代表理事
1972年徳島県生まれ。93年、早稲田大学在学中に、学生起業家の全国ネットワーク「ETIC.学生アントレプレナー連絡会議」を立ち上げる。2000年にNPO法人化、代表理事に就任。世界経済フォーラムヤング・グローバル・リーダーズに選出(2011)。ホームページはこちら。(写真:大槻純一、以下同)

宮城:いろいろ借金もしましたが、あの手この手で生きていた、という感じ。

古市:起業家を支援していたけれど、起業は考えなかった。結果的に、ETIC.というNPO法人を立ち上げていらっしゃいますが、とにかく宮城さん自身はお金儲けではなくて、教育的なことをやりたかった、ということですか。

宮城:そうですね。本当は代替わりして続けていってほしい、という気持ちもあったんですが、途中であることに気がついたんです。起業をしたい、自分のステップアップのためにこうした場を使いたい、という人はたくさんいたんですが、おせっかいを仕事にしたい人はあまりいない、ということに。

「自分でやる方が早そうだ」という諦念

宮城:考えてみれば、当たり前かもしれませんが、譲ろうと思っても、譲る相手がいなかった。最終的に、どうやら自分でやったほうが早いらしい、というある種の諦念を持ちました。

 イベントや勉強会くらいなら、やりっぱなしですし、1人でボランティアでできなくもないですが、「話を聞くだけの場」の限界も感じていました。というのも、アクションを起こす人の成長はとても早い。たとえば、話に来てくれた起業家の下で早速バイトを始めるとか。そういう人たちは、本当に2~3カ月で別人のように大人になっている、力がついているんですね。

 それで、「そうか、やっぱり自分で決めて動き出したやつは変わる」と確信できた。ですから、インターンシップを事業化したのは、起業経験のハードルを下げてシステム化するためです。

古市:なるほど。現に起こっていたものを制度化した。

宮城:そういうことです。でも、事業を動かすには組織が必要になる。そうなると、今までのボランティアみたいな形は難しいし、自分も含めて専任の人間が必要です。こうした考えに至った頃に、先ほどお話しした経産省から300万円ほど出していただけた。それを契機に、先輩起業家のみなさんの力添えもあって、やっとスタッフを雇えるようになりました。

古市:それが1997年。

宮城:事業化はそうですね。NPOの法人格にしたのは2000年です。

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「ビットバレーがシリコンバレーにならなかったわけ」の著者

古市 憲寿

古市 憲寿(ふるいち・のりとし)

慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員

1985年東京都生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。慶應義塾大学SFC研究所訪問研究員(上席)。大学院で若者とコミュニティについての研究の傍らIT戦略立案等に関わる。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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