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プレゼンって結局、上司のための技術でしょう?

糸井重里さま編 第3回

2014年12月11日(木)

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澤本:あこがれの糸井さんを前にして、不勉強で申し訳ないのですが、糸井さんがいわゆる広告制作をおやめになったタイミングというのは、だいたい何年ぐらいのことなのでしょうか。

糸井重里(いとい・しげさと)
1948年群馬県前橋市生まれ。法政大学文学部中退。広告制作プロダクション勤務を経て、79年に「東京糸井重里事務所」を設立。矢沢永吉の自伝『成り上がり』をプロデュースする。80年代に西武百貨店「不思議、大好き」「おいしい生活。」などのコピーライティングで、時代の旗手に。作詞やゲームソフトでも話題作を次々と手掛ける。98年、インターネット上に「ほぼ日刊イトイ新聞」を開設。「ほぼ日手帳」シリーズを初め、Tシャツや腹まき、書籍などのヒット商品を輩出する。以後、「ほぼ日」を中心に、社会的起業やリアル店舗のプロデュースなど、活動を拡大中。(写真:大槻純一、以下同)

糸井:えーと、50歳になる前でしたから、西暦で言うと1998年ぐらいですかね。今、僕は66歳ですから、17年前か。

澤本:何か、きっかけはあったんですか。

糸井:例えば広告代理店と僕が、大きなクライアントに対して、広告のプレゼンテーションをするとします。国民的なクライアントになると、その席に代理店の人だけで、40人ぐらいが来ますよね。

澤本:はい、人、いっぱい来ます。

糸井:クライアントからも40人ぐらい来るから、総勢80人ぐらいになって、すごいんだよ(笑)。そうなると、もう訳が分からないですよ。ただ端っこで靴下を上げているだけの人とかいてね。

澤本:はい、はい、いらっしゃいます。

糸井:それで、その人が責任者だったりするんだよ(笑)。その訳の分からなさの中で、「この人たちのために俺は頑張らなきゃいけない」と、無理に思うようになってから、僕は広告屋としてだめになっていった。仕事にスーツを着て行くようになり、「あ、やばい、俺じゃない」って、どんどんつらくなっちゃって。

澤本嘉光(さわもと・よしみつ)
CMプランナー/電通コミュニケーション・デザイン・センター(CDC)エグゼクティブ・クリエーティブディレクター。
1966年、長崎県生まれ。東京大学文学部卒業後、電通に入社。クリエーティブ局に配属。東京ガス「ガス・パッ・チョ!」シリーズなどを担当。JAAAクリエイター・オブ・ザ・イヤーの3回受賞ほか、カンヌ国際広告祭賞など内外の受賞多数。2007年に始まったソフトバンクモバイル「白戸家シリーズ」はいまや国民的CMに成長。08年に映画「犬と私の10の約束」(松竹)の原作、脚本、小説を執筆。12年に小説『おとうさんは同級生』(幻冬舎)を上梓。2014年1月には脚本を手がけた映画「ジャッジ!」が公開。

 そのつらさをなくすには、代理店がもっと自由になるか、俺がやめるか、どっちかだろうなと。まあ、俺がやめちゃった方が早かったから、それでやめたんです。

澤本:おやめになる前ぐらいは、よく釣り番組に出ていらっしゃいましたよね。

糸井:そうそう、やめちゃう前の助走みたいな時期は、釣りばかりしていたんです。

 ただあの時も、僕にはちょっとだけ意地があったんです。「広告代理店を使わず、媒体費をかけずに、釣りを流行らせてみせる」と、ごく一部の人に宣言していたんですよ。

澤本:そんなことがあったんだ。

糸井:「みんな、覚えておいてくれ。これから釣りが流行るから。流行っている様子を見たら、それはひとえに糸井が頑張ったから、と思ってくれよな」って。だからそれは、若気の至り最終章ですね。

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「プレゼンって結局、上司のための技術でしょう?」の著者

澤本 嘉光

澤本 嘉光(さわもと・よしみつ)

CMプランナー

1966年、長崎県生まれ。東京大学文学部卒業後、電通に入社。カンヌ国際広告祭賞など内外の受賞多数。2007年に始まったソフトバンクモバイル「白戸家シリーズ」は5年目に突入し、いまや国民的CMに成長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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