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東京で花開いた「獺祭」

旭酒造社長・桜井博志の東京進出を支えたもの

2014年11月27日(木)

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 「見つけた!これだよ、これ」「本当だ。幻の一品じゃん」――。今年9月、東京都多摩市にある店内では大学生数人の声が飛び交っていた。

 訪れていた店の名は小山商店。日本酒や焼酎、泡盛など、日本全国の地酒を取り扱う酒店だ。取り扱う地酒の数は300を超える。

東京都多摩市にある小山商店(左)。店内には日本酒や焼酎、泡盛などが数多く並ぶ(右)

 大学生たちの目的は、学園祭で使う地酒を手に入れること。お目当ての商品を中心に20本以上の地酒を購入、満足そうな表情で家路についた。中でも手に入れたかったのが「獺祭(だっさい)」だ。

若者や女性を取り込み

 獺祭は、山口県岩国市の山里にある旭酒造が製造する純米大吟醸酒だ。最高品である「磨きその先へ」は価格が約3万円だが国内外で飛ぶように売れる。東京都内では「幻の日本酒」として品薄状態が続いている。

 実は、旭酒造は1980年代までは地元山口岩国市でも4、5番手の酒蔵だった。これを世界的に有名な酒蔵に飛躍させたのが、1984年に3代目社長に就任した桜井博志だ。

旭酒造の桜井博志社長(写真:橋本真宏)

 日経ビジネス2014年11年24日号の特集でも紹介したが、桜井はこれまでの日本酒業界の常識を大きく変えた人物だ。日本酒の種類で最高級ランクの純米大吟醸酒に特化したほか、冬季のみに酒を仕込む伝統的な杜氏制度を廃止し空調管理された近代的な設備で製造する体制を作り上げた。

 さらに、ガラリと変えたのが日本酒の顧客層だ。地元山口ではなく東京など大都市に売り出したことで、日本酒への馴染みが薄い若者や女性層の取り込みに成功した。冒頭に紹介した大学生たちは、まさに桜井の努力によって開拓された消費者と言えるだろう。

 小山商店は、旭酒造が東京進出当初から取り引きがある酒屋の一つ。店主である小山喜八と桜井の出会いは20年以上前にさかのぼる。

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「東京で花開いた「獺祭」」の著者

佐伯 真也

佐伯 真也(さえき・しんや)

日経ビジネス記者

家電メーカーで約4年間勤務後、2007年6月に日経BP社に入社。専門誌・日経エレクトロニクスで、デジタル家電やディスプレーなどの最新技術動向を執筆。2013年1月から日経ビジネス記者。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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