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OPEC崩壊、原油価格はまだ下がる

サウジアラビアが調整役放棄、秩序回復には1年を要する

2014年12月17日(水)

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 原油価格が急落している。指標となるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)原油は12月に入り、1バレル60ドルを下回った。米国でシェールオイルが増産され需給が緩んでいるところに、石油輸出国機構(OPEC)が減産を見送り、価格が急落した。

 原油価格の下落は、低迷する世界景気の福音となるのか、それとも新たな混乱を生むのか。エネルギー問題の専門家である、石油天然ガス・金属鉱物資源機構の野神隆之 上席エコノミストに聞いた。

(聞き手は小笠原 啓)

原油価格が急落しています。まずは、今後の価格見通しを教えて下さい。

野神 隆之(のがみ・たかゆき)
独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)上席エコノミスト。
早稲田大学政治経済学部経済学科卒業、米国ペンシルバニア大学大学院及びフランス国立石油研究所付属大学院(ENSPM)修士課程修了。
1987年 石油公団入団。1995~97年 通商産業省資源エネルギー庁国際資源課、2001~03年 国際エネルギー機関(IEA)石油産業市場課に勤務後、石油公団企画調査部調査第一課長を経て2004年より現職。2007年より帝京大学客員准教授を兼任。(写真:新関雅士)

野神:あと1年は下落傾向が続くとみています。世界の原油の需給バランスが崩れているからです。シェールオイルの増産などで供給が増えた一方で、世界経済の減速により原油需要は伸び悩んでいる。2015年は原油の供給が、需要を日量140万バレル程度超過するとみています。

 こうした状況で何かのきっかけがあると、市場では売りが殺到しかねない。いったん「オーバーシュート」が起きると、一時的に50ドル程度まで下がると考えています。

なぜ、原油の需給バランスが崩れているのでしょうか。

野神:最大の要因は、米国におけるシェールオイルの増産です。2014年は前年比で日量100万バレル増えて、450万バレルに達する見込みです。それに対し、全世界の原油需要は今年、68万バレルしか増えません。シェールだけで世界の需要増を全てまかない、「お釣り」がくるような状況なのです。

 加えて、イラクやリビアといった国が増産余力を付けてきました。イラクではイスラム国の勢力伸長が一段落し、南部の油田地帯には影響しないとの見方が強まっています。リビアでも治安が好転したことで、原油輸出が回復しています。

 一方で、原油需要の回復は期待しづらい。世界経済の減速傾向が強まっているからです。

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「OPEC崩壊、原油価格はまだ下がる」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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