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「日本企業は現場が強い」は間違い

ローランド・ベルガーの遠藤功会長に聞く

2014年12月22日(月)

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「日本は現場が強い」という「神話」を真っ向から否定する、早稲田大学ビジネススクール教授で、ローランド・ベルガー会長の遠藤功氏。かつては優秀で強かった現場が劣化したのは、マネジメントの責任だという。このほど『現場論: 「非凡な現場」をつくる論理と実践』を上梓した遠藤氏に、劣化した現場をどうすれば強くできるのかなどについて聞いた。

(聞き手は広野彩子)

「海外はマネジメントが強い、日本は現場が強い」というのは経営者などから時々聞くお話ですが、遠藤さんは著書『現場論: 「非凡な現場」をつくる論理と実践』でそれを否定され、非凡な現場なんて全体の10%しかないとまで断言しています。大多数の現場は、本来の力を維持することすらできず劣化させており、しっかりした規範もない。そんな状態の中、現場主導で勝手にやらせてはだめだと。

遠藤 功(えんどう・いさお)
早稲田大学ビジネススクール教授。独大手戦略コンサルティング会社、ローランド・ベルガーの日本法人会長。早稲田大学商学部卒業、米ボストンカレッジ経営学修士(MBA)。三菱電機、米国系戦略コンサルティング会社を経て現職。(写真は陶山勉、以下同)

遠藤:そうです。トヨタ自動車の現場だけを見れば、純利益2兆円をたたき出す実力があるわけですし、現場の戦闘能力が相当高いと言えます。そのような会社が日本に存在するというのは、大変素晴らしいことです。そしてトヨタみたいになりたいと憧れる会社はたくさんありますが、現実にはそう簡単にはなれていません。簡単にトヨタのようになれるぐらいであれば、日本経済が現在のように停滞しているはずはない。

 メディアでは「日本は現場がしっかりしていて、本社がダメ、リーダーがダメ」という論調をよく見ますけれど、それ、本当なの?と思っています。トヨタを目指すどころか、むしろ現場が劣化しているんじゃないのだろうか? こんな体たらくで、グローバル社会の中で競争に勝てるのだろうか?ということを真剣に考えていかなければならないと思っています。

現場が劣化したのは、最近の傾向なのでしょうか。

遠藤:恐らく以前はもう少しマシだったはずです。この失われた20数年の間に現場が劣化したというのが真相だと思うのです。なぜか?

 この20年の日本は、どちらかといえば耐え忍ぶモードでした。攻めるより守りの一辺倒でした。リストラも余儀なくされてギリギリの人数で仕事を回し、社員を正規雇用から非正規雇用に切り替え、本当は外部に切り出してはいけないような業務まで外注に頼るようになりました。

昔と今の現場は様変わりしている

 そこに世代交代もあって、もともと組織が持っていたノウハウも消失してしまいました。いろいろなことが相まって、現場の持っていた能力が損なわれている。それを経営者の方々が本当に認識しているのでしょうか。現場は疲弊しつつも、何とか耐えて頑張っているという状況です。

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「「日本企業は現場が強い」は間違い」の著者

広野 彩子

広野 彩子(ひろの・あやこ)

日本経済新聞社NAR編集部次長

朝日新聞記者を経て日経ビジネス記者、2013年から日経ビジネス副編集長。日経ビジネスオンラインでコラムの執筆・編集を担当。入山章栄氏の著作『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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