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“反対側の視点”で経営に幅を出す

帝人・長島徹相談役と探る“もの・ことづくり”(2)

2015年1月20日(火)

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 グローバルな競争において、日本のものづくり企業の強みを生かしていくために、「もの・ことづくり」への変革が欠かせません。日本における成功事例は限られていますが、その一つが、帝人における取り組みです。今回も前回に引き続き帝人の相談役の長島 徹さんにお話しを聞きます。

もの・ことづくりには左脳と右脳のバランスが重要

長島:その後、新たな価値創造をめざし、グローバル・ネットワーク社会に向かってその成果を広く発信していく「価値創造フォーラム21」の理事長に就任しました。フォーラムの会合で講演した際、別の角度や反対側から、ものを見たり、考えたりすることによって、サービスを創出することの必要性を主張しました。

 ここでは、T字型バランスという言葉で概念化して、紹介しました。ローマ字のT、帝人のT、タイガースのT、経理での貸借対照表(T-account)のTで、左右がバランスした形です。

 人間の脳の使い方のバランスとして、経営者は、一般的に左脳を多く使って、論理性を優先している傾向があります。しかし、左脳に偏重した使い方では、長生きできません。長生きするためには、右脳を使って、芸能、スポーツ、園芸、絵画、読書などの情緒的な活動をすることが必要とされています。

 物事を反対から見ることも、左脳と右脳をバランスよく使うことに通じます。こうして考えた、相反する事象、現象、考え方などの例を紹介しましょう。

 「日本人が得意な摺り合わせと、欧米人が得意な組み合わせ」、「売り手と、買い手」「クローズドと、オープン」。

 「矛と盾」は、韓非子の有名な逸話で、「最強の矛」と「最強の盾」があり、どちらが強いかという、本来はあり得ず、辻褄が合わないことを指します。

 経営の現場では、矛盾が多く生じます。その矛盾の中で、うまく進めていかなければならず、時には、清濁併せ飲むことが必要になってきます。経営という観点からいえば、矛盾があったとしても、良いものは良いので、矛盾であることもひっくるめて、バランスを取れば良いのです。

 また、合理性、論理性、効率性のような「ものづくり」の長所と、芸術性、人間性といった「ことづくり」で重視される要素を融合していくことも同じです。

長島徹・帝人相談役

 一方に偏らず、中間のどこかでバランスを取ることが需要で、もの・ことづくりに関して、こうして常に反対側の視点を忘れないようにすることで、バランス良く経営ができると思います。

 自分中心の考えばかりでは、可能な事業は限られますし、製造業だからといって、ものづくりだけでは先行きに限界が生じることが予想できました。反対の立場から考えることで、幅が出てきます。

 こうした考えを、次に経済同友会に持ち込んで、活動していきました。

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「“ものこと双発”で起こそう産業構造革命」のバックナンバー

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「“反対側の視点”で経営に幅を出す」の著者

田中 芳夫

田中 芳夫(たなか・よしお)

東京理科大学大学院教授

産ー官ー学での経験をもとに、これからの人たちと価値づくりを一緒に考えていきたい。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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