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芸の道で「地方創生」

上方芸能発祥の地で草の根の観光・町作り

2015年2月6日(金)

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 住民の手で、伝統の上方芸能を庶民の「娯楽」として復活し、「芸事と学び」で大阪を再生する。こんな志を抱くグループが、上方芸能発祥の地・大阪中央区島之内で活動している。上方文化への関心と熱意で多彩な人脈がつながり、文化による観光振興を模索する。異色の「地方創生」の芽となるか。

實 清隆氏(副会長、奈良大学名誉教授、左)は都市計画・都市政策が専門の地理学者。山下隆夫氏(右)は独創的な企画力と人脈で協会の推進力

 かつて大阪に、日本で最初のビジネス書を書いた大ベストセラー作家、井原西鶴がいた。当時の道頓堀界隈で1685年、「源平合戦500周年」を記念する人形浄瑠璃の特別興行が企画された。西鶴、近松門左衛門の両者が「源平合戦」をテーマにそれぞれ脚本を書き、隣合った芝居小屋で競演して大評判となったという(阪口弘之・大阪市立大学名誉教授の研究より)。

 「日本の富の7分は大坂にあり」という圧倒的な経済力を背景に庶民が育てた上方芸能文化。5座あった演劇場も4座が消えて当時の面影はない。その地元で、伝統芸能や歴史文化研究を都市再興や観光振興に結びつけようと活動する団体が「島之内芸能文化協会」だ。

まず発足の経緯と、活動の概要について教えてください。

實 清隆(副会長):当協会は2年半前に発足しました。東日本大震災の後だったので、大阪の防災と経済・文化を結びつける新しい運動としてスタートしました。ここ大阪市中央区島之内は江戸時代の上方文化発祥の地です。地元町会や区の支援を得て、市民に町の宝である文化に親しんでもらい、私たち自身も楽しみながら振興支援をしています。浪曲寄席、セミナーや講演会、芸能百般練習会、西鶴を読む会、年報発行など、様々な活動を行ってきています。

山下 孝夫(事務局):もともと西鶴ファンの会というのがあって、それが協会の原型になりました。西鶴は芸能・文化を経済の目的にした世界最初の人物だと思います。近代でそれに近いのが小林一三(阪急阪神東宝グループの創始者)ですね。芸能の産業化を目指す経営学です。

西鶴の哲学と、協会の方向性は重なりそうですね。単なる伝統芸能の趣味の会にとどまらず、草の根からの芸能文化の振興を大阪独自の町づくりや再生に結びつけようと提言をされています。その背景を教えてください。

:大阪の経済は1970年頃までは強く、「東京・大阪の二眼レフ構造」と言われました。しかし産業構造が情報・金融サービス中心に移行して東京への一極集中が進むと、大阪にあった大企業の本社は次々東京に移転してしまい、大阪は凋落しました。

 これから大阪を魅力的な町にしていくためには、発展の基軸を「文化」「学術」に転換させればよい。特に上方文化は、国際観光にも非常に大きな目玉になると考えています。

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「芸の道で「地方創生」」の著者

秋山 知子

秋山 知子(あきやま・ともこ)

日経ビジネス副編集長

1986年日経BP社入社。日経コンピュータ、日経情報ストラテジー、日経アドバンテージ、リアルシンプル・ジャパンの編集を担当。2006年から現職

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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松﨑 曉 良品計画社長