• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

看板の付け方まで面倒を見るのが、ブランディング

SAMURAI 佐藤悦子さん 第3回

2015年2月16日(月)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

(前回から読む

―― 昨年9月に発表された「三井物産ブランドプロジェクト」は、総合商社が佐藤可士和さんと組んだということで、注目を集めました。

佐藤 悦子(さとう・えつこ)
1969年東京都生まれ。92年、早稲田大学教育学部卒業後、博報堂に入社。営業局、雑誌局を経て、98年から外資系化粧品会社「クラランス」「ゲラン」のPRマネージャーを務める。2001年、佐藤可士和のマネージャーとして「SAMURAI(サムライ)」に参加。クリエイティブマネージメントとプロデュースを担当する。07年に長男を出産。仕事と家庭の完全両立のロールモデルとして、講演会や雑誌などでも活躍。著書に『「オトコらしくない」から、うまくいく』(清野由美と共著、日本経済新聞出版社)、『SAMURAI佐藤可士和のつくり方』(誠文堂新光社)、『子どもに体験させたい20のこと』(筑摩書房)など。(インタビュー写真:大槻純一、以下同)

佐藤:昨年9月にスタートの記者発表を行い、まずは第1フェーズとしてスローガンとロゴを発表させていただいています。現在は、より広い対象に向けて、三井物産のブランド価値を高める「コミュニケーション活動」を展開する第2フェーズに入りました。ある程度時間の必要なプロジェクトだと思いますが、とても挑戦しがいのある仕事です。

―― これまで可士和さんが手がけてきたプロジェクトは圧倒的に「BtoC」ですが、商社は「BtoB」ビジネスの典型ですよね。

佐藤:グローバル社会の中で、日本という国がいかに独自のポジションを確立し、世界からリスペクトを獲得していくか。これは今、日本が直面している課題ですよね。三井物産は「総合商社」という日本独自の業態のリーディングカンパニーとして、世界のビジネスの最前線に立っています。つまり日本全体が抱える課題に、企業としていち早く向き合っている、ということです。グローバル化の時代背景の中では、三井物産のような究極のBtoB企業であっても、コミュニケーション活動が非常に重要になってくるのだと思います。

「井桁三」は今回初めて統一された

―― 同社のブランドプロジェクトでは、グループ各社によってデザインが微妙に違っていた「井桁に『三』」の三井物産ロゴマークを一つに集約されました。現代的でシャープなプロポーションですね。

佐藤:戦後の1947年に三井物産が設立されてから、実は国内外で三井物産のロゴマークは、色や書体、線の太さなどがバラバラだったのです。今回のプロジェクトで、初めて統一したものができました。

 その過程で、シンボルマークは劇的に変えるのではなく、300年以上の歴史を持つ三井の店章(「丸に井桁三」)を由来とする従来の三井物産のロゴをブラッシュアップしたものにしました。古くからの由来ある日本の家紋のようなマークなので、色もあえてスミにしています。大きく印象を変えることは控えましたが、ロゴでは日本語での社名表記をやめ、「井桁三」にあう「MITSUI & CO.」をオリジナルでデザインしました。今後はグローバルで統一してこのロゴを使っていきます。

―― 記者会見では、「360°Business Innovation(ビジネス・イノベーション)」というキャッチフレーズも発表されました。

佐藤:「360°」とは、事業が全方向的であることに加えて、さまざまな個性の「個」が集まることにより、全方位のイノベーションが可能だということを表しています。三井物産は「人の三井」と評されるように、「強靭で柔軟な個の集合体」が特徴になっています。その三井物産が、全方位的な視野、視点を持って世界のビジネスをつなぎ、革新を興していくという意思表明でもあります。

コメント0

「才職兼美」のバックナンバー

一覧

「看板の付け方まで面倒を見るのが、ブランディング」の著者

清野 由美

清野 由美(きよの・ゆみ)

ジャーナリスト

1960年生まれ。82年東京女子大学卒業後、草思社編集部勤務、英国留学を経て、トレンド情報誌創刊に参加。「世界を股にかけた地を這う取材」の経験を積み、91年にフリーランスに転じる。2017年、慶應義塾大学SDM研究科修士課程修了。英ケンブリッジ大学客員研究員。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

トランプ政権のここまでの動きはスロー。

ジョセフ・ナイ 米ハーバード大学特別功労教授