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レゴ工場に潜入! ROE58%、超効率経営の心臓部

将来はファンの人気作品を自動的に製造へ

2015年2月17日(火)

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 デンマークの玩具メーカー、レゴ。2014年上期に売上高で玩具世界一となったが、意外と知られていないのが、その効率的なビジネスモデルだ。中核事業をブロックの開発・製造に絞り込むことで、2013年12月期の売上高営業利益率32%、ROE(自己資本利益率)58%を達成。メーカーとしては極めて高水準の経営効率を誇る。

 詳細は2015年2月16日号の特集「LEGO グーグルも憧れる革新力」をご覧いただきたいが、記者はレゴブロックの製造工場も取材した。経営効率の心臓部である内部の様子をリポートする。

レゴ本社の受付。ブロックを上下から重ねあわせるような作りになっている。

 2013年に年間550億個が生産された、レゴブロック。工場の中を紹介する前に、簡単に製造工程を説明しておこう。流れはとてもシンプルだ。

  • (1)ブロックの材料となるABS樹脂のプラスチック素材を搬入
  • (2)それらを溶かし、成形機でブロックに成形(モールディング)
  • (3)ブロックを製品ごとに集荷し、箱詰めして出荷(パッケージング)

 今回取材した、レゴ本社があるデンマーク・ビルンの工場では、この工程のうち主に(1)と(2)を担う。レゴはこのほかハンガリー、メキシコ、チェコに工場を持ち、世界市場に向けたブロック生産とパッケージングを行っている。2017年には中国に5つ目の工場が竣工する予定で、アジア事業を拡大するための中核製造拠点とする計画を立てている。

既存のブロック生産設備を新製品でも使い回せる

 先にレゴの高効率経営の秘密は、中核事業をこのブロックの開発・製造に絞り込んでいることにあると書いた。これについて、少し補足しておこう。流行り廃りの激しい玩具業界では、一般にシーズンごとに流行する玩具は変化していく。去年流行したカードゲームが、来年も流行するとは限らない。人気のあるキャラクターものであっても、ゲームや玩具はシーズンごとに商品の中身を変えていかなくては、売り上げを維持し続けるのは難しい。

 多くの玩具メーカーは毎シーズン、トレンドの変化に対応するために、新たな玩具を開発し、新たな生産ラインを用意する。ワンシーズン限りの玩具も少なくないため、シーズンごとに一定の設備更新を迫られることになる。これが投資がかさむ原因となり、一般的な玩具メーカーの経営効率が低い一因となっている。「バービー」人形の米マテルのROEは16%(2014年12月期)であり、日本の玩具大手のバンダイナムコホールディングスも、ROEは9.7%(2014年3月期)にとどまる。

 一方、レゴの場合はこの構造が異なる。毎シーズン、新商品を投入しても、基本的に生産ラインを大幅に変更する必要がない。商品はブロックの組み合わせを変えるだけで済み、新規の設備投資も新たなパーツの生産だけに抑えられる。むしろ、新商品に既存ブロックを使う比率を高めれば、既存の資産を有効活用できる。これが、2013年12月期でROE(自己資本利益率)58%を誇るレゴの強さの一つと言える。

 では、実際に現場の様子を見ていこう。

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「レゴ工場に潜入! ROE58%、超効率経営の心臓部」の著者

蛯谷敏

蛯谷敏(えびたに・さとし)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション編集を経て、2006年から日経ビジネス記者。2012年9月から2014年3月まで日経ビジネスDigital編集長。2014年4月よりロンドン支局長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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